世界が君の気分で終わっちゃ迷惑
エヴァンゲリオンの主人公シンジよろしく、自分の気分次第で世界なんか終わればいいとほざくは青二才の甘え。そう、青二才は気分次第で、軽々に「世界など終わっちまえばいい」とほざきます。自分一人のために他者も皆死ねと? 窓を開けてごらんなさい。外には多くの家庭の灯があります。肥大化した自己意識はかくも醜悪なもの。ファシストと未熟者は近接しています。
エヴァンゲリオンは、診療内科の世界では知られた森田療法の視点から見ますと、お笑い草なことを延々とやっていた作品です。この作者は漫画しかろくに読んでいないのではないか。そう感じます。
「どうでもいいことにこだわるな。大事なことは、日々建設的な行動をすることだ。口だけでなく、態度でも示せ」 これが森田療法の考え方です。シンジに託して作者は精神世界を求道的に描いたつもりのようですが、どっこい青臭いオタクの脆弱たる精神を露呈した醜態。肥大化した自意識は困ったものです。外へ。