古希祝いのことば
長崎から参りました松尾と申します。
散人先生、本日は誠におめでとうございます。
皆さん、「熊本大地震の時の救援水」の話をご存じでしょうか。被災地が飲料水に困っていると聞いた先生は、さっそく電話を取って政府高官を動かし、島原フェリーに大量の島原湧水を積み、彼の地に向かわせたのでありました。島原市がわずか車一台分、散人先生はフェリー二隻分であります。これはニュースにもなりました。その早きこと、力の及ぶこと神業。驚天動地であります。
このように先生は、人の道という「大道」を踏み外すことは決してあられません。がしかし、夜の巷では、人としてのタガが外れます。まるで3.11のワールドトレードセンターのようにガタガタに崩壊されます。このギャップこそ、先生の魅力であります。
ドイツの高名な経済学者ゾンバルトはその著書『恋愛と贅沢と資本主義』の中で、男が女性に見栄張って金を使うことこそ、経済循環の根源であり、景気を良くするも悪くするもこれにかかっていると説いています。正解。私はこの目で見ております。
先生は、戦いを生き抜いてこられました。 まず、生き馬の目を抜くショービジネスの世界で、世界を股にかけ戦っていらっしゃいました。 次に、お兄様の依頼に応え、帰郷。その後は雲仙災害対策に奔走され、病院を大規模に拡張される戦いに挑まれました。 そして、しつこいようですが、女性との修羅場を生き抜いてこられました。これは華麗なるライフワーク。芸術とも呼べる域です。 その様は、弾丸飛び交う戦場で、一般人が匍匐前進するその横を、サーベルを天高く掲げ、雄叫びを上げて敵陣に猪突するかのごとくであります。
その侠気をもって、今後も闊達にあっていただくことを心から願っています。私たちは先生が巻き起こす旋風の後、埃の吹き去った先生の道跡を楚々として歩いて参ります。
天下の男前、田屋敷酒散人先生、今後ともますます男前で。
以上で挨拶といたします。