平谷温泉
約3か月ぶりに氏は私の前に現れた。また仕事かなにかに飽きたのだろう。こんなパターンを彼は性懲りもなく繰り返す。「性懲りもなく」って言葉は彼のためにあるな。人間の性ってものを見たかったら,ここに来て彼を見なさい。一緒にいて疲れるだろうけれど。こういうのを腐れ縁という。人生という言葉を噛みしめる。
平谷温泉
長崎県の大村から最も近い佐賀県の平谷温泉にいく。
ここにいたる444号線は,渋滞と言う言葉とは無縁である。平谷温泉は一軒宿。外から見れば,写真のようにまるで農家だ。お風呂は決して大きいとはいえないが,外には緑が広がり爽快である。
キャンピングカー
キャンピングカーを,平谷温泉から少しのぼった場所に泊める。ここはある意味でレベルの高いキャンプの場である。道楽型キャンプ場としてあらゆるものがそろっている。
家から20分と近い。温泉がある。うまい湧き水がわいている。地の新鮮な野菜の販売所がある。散策したければ,平谷渓谷の散策路がある。目の前には自然の館がある。200m上がれば奥平谷キャンプ場もある。もちろんトイレもある。
温泉に入って,ビール飲んで,寝る。介護型キャンプとは,うまいことを言う。
今回のメンバーに初参加のセンム氏も。いいキャラである。俵山氏が初対面のセンム氏に向かって熱弁を飛ばす。
「このごろ久住に温泉付きの土地を買った。オレはそこに住む。で,時々こっちに帰ってくる」と俵山氏。
「温泉付きの土地ですか」とセンム氏。
「そ,一年中,温泉はコンコンと垂れ流し状態」と俵山氏。
「そりゃすごいですね。ね,まつをさん」とセンム氏。
「あのね,俵山氏は土地買い衝動病でね。まだ買ってないよ,たぶん。しょっちゅう,あちこちのいい風景を見ちゃ,そこに住むと言ってる」と私。
げへへと俵山氏は笑った。
で,また天ぷら喰って,だご汁喰って,寝た。