田代原キャンプ場 にぎりを楽しむ
文政6年(1823年)、江戸両国に店構えたる華屋與兵衛がヒットを飛ばして以来、にぎりは江戸のファーストフードだ。食うのではなく、つまむ。粋だねえ。食で遊ぶ。ならば、遊びを満喫するキャンプに合うんじゃないかい。やってみよう。
以上、じだらく氏の提案であった。今年のゴールデンウィークの企画。四の五の言わず賛成である。
やってきました田代原キャンプ場。
久々に来てみて軽く驚いたのは、いらっしゃっている皆さん方のキャンプグッズの充実ぶりである。立派なテント、タープ、テーブル、イスなどなど。日本のキャンプも豊かになったなあ。道具がピカピカしている。そうそう、そのようにしてしばらく道具地獄にはまっていくのです。サイト設営にヒイヒイいっているお父さん方に合掌。
亭主じだらく氏のもと、みんなで寿司の下ごしらえ。2家族、大人4人子ども5人だ。そよぐ春風が心地よい。
しゃりは八合炊いた。
今回の秘密兵器。ガスボンベでも稼動する優れものの冷蔵庫。じだらく氏所有。ネタの鮮度を保つために大活躍。
知らざあ言って聞かせやしょう。
生き抜群のこのネタを、かつと握りし田代原、
その陽光の麗らかさ、日頃の残業なんのその、
ここやかしこのパチンコ屋、廻って磨いたこの腕に、
今日は愛しき我が子らの、お口に届けるすし光る、
くぅわあぁーあ!
名さえゆかりの味の鉄人じだらく様たぁ、
俺がことだぁ!
亭主じだらく氏の腕がうなる。
整列されたネタの鮮やかさは美術的輝きをも見せる。これぞ江戸前。職人の技を堪能する。 鯛、鮪、海老、烏賊、蛸、あげまき。
ほかに平目、貝柱、烏貝、だし巻、軍艦巻、カッパ巻。これが上にぎりサイズで、食い放題。涙。
「あげまきくださーい!」「へいっ!」
「海老くださーい!」「えいっ、おまちっ!」
キャンプ場に声がこだまする。
食べたい者が、食べたいものを注文し、受け取って食う。食べては話し、話してはじだらく氏のところにいって注文。全員、美食を堪能。満腹。至福のひととき。
ありがとうございました、じだらくさん。
じだらく氏談:「楽しかったですねえ。それに、にぎりは片付けものが少なくて便利」
海老もこんなサイズ。
追)
すさまじい寝言を言う人がいるもんである。今回のキャンプでの出来事。夜12時半頃、キャンプ場に響き渡る声で目がさめた。なにごとだ!?どこかのテントから男の声が上がっている。
「ぐぅわあああああっっっ・・・つ!どだあぁああぁぁぁーっつう! §÷∞×がぁ、±∈♂×⊂でぇ! ∀∂×♂ったからああ、⇔∀‰∂×ק×だあぁがあああぁ!」
なんだか夢の中で、大変な事になっちゃってる人がいらっしゃったみたいなんである。さすがに朝から、そっち側のテントには近寄りがたかったのである。