大 人 の 隠 れ 家

コンサート

 


私たちの大人の隠れ家「里山」の歴史がまだ浅かった頃、それは里山にただ森林だけがあった頃、私たちは満月に導かれるように陽の上がらぬ森へと向かったことがあった。厳冬の朝5時のことだ。ランタンを点火し、テラスにオーディオシステムをセットアップ。
そして夜の闇に向かいオーディオから音楽を放つ。それは森一帯に広がる波のように、里山の木立を浸していった。次第に空が白み、日の光が空に満ちる神秘的な時間。アメイジング・グレイス……大いなる光。木立の間から日が昇り始める。
朝だった。太陽は,朝の到来の意味を,全世界に告げながらその威光を現すのだった。私たちは,光の中にいた。

それから月日が過ぎ、私たちは何度かミュージシャンの方々を迎え入れた。

 


プロのジャズピアニストの紡ぎ出す音楽が、森の静寂の中、漆黒の闇に放たれていく。ワインを傾け、美味しいものをいただき、極上の音楽を10名程で聴く。気の合う仲間、程良い気候、至福の時間。

 


枕木ステージで心突く歌を歌っていただいた岡野雄一氏。長崎弁100%、ギター一本天然無添加ロックだ。
まつを「酒一杯で里山に来て歌っていただけませんか」
岡野「酒一本さげて伺います」
合掌。

 


一本のベースを携えたプレイヤーが里山のステージに立った。グッドマン氏だ。
驚きのセンスとスーパーテクニック。信じることが出来ないかもしれないが、あなたが下リンクで聴く演奏は、スタジオで重ねられた音ではない。サンプリング技術を駆使した森の中でのライブ演奏だ。後半に現れるリードギターのような音色も含めベース1本で演奏されている。
演奏を聴く

 


人生の最後の瞬間、どんなことをしていたいか。その問いへの一つの回答がこれだ。
いつものとおり、森の中で気の合う仲間と語らい、音楽を聴き、酒を飲む。最後の晩餐はこういう光景であってほしい。
ランタン灯る森の中、クラリネットとチェロから奏でられる音楽に、焚き火のはぜる音が彩糸のように織り込まれ、私たちを安堵の中に浸していく。森が暮れていく。

 

 

Plofile まつを


デザイナー。長崎市・島原市との多拠点生活化。人生を楽しむ。仕事を楽しむ。人に役立つことを楽しむ。座右の銘は荘子の「逍遙遊」。↓これは私の作品たち。

「よくこんな事をする時間がありますね」とおたずねになる方がいらっしゃいます。こう考えていただければ幸いです。パチンコ好きは「今日は疲れたから、パチンコはやめ」とは思わないもの。寸暇を惜しんでパチンコ玉を回します。テレビ好きも、疲れているときこそテレビをつけるもの。ここにアップしたものは、私が疲れたときテレビのスイッチを押すように作っていったコンテンツです。