1999年5月
1999_05_19
引っ越し
実はこの4月に引っ越しをしました。山里です。
昔から大村に住む人に,新しい借家の住所を言うと,目を丸くされます。つい最近開けてきた場所なのです。
日によっては朝,ウグイスが鳴いています。辺りには緑がうっそうとし,そして大きな道が通っています。
ある朝,5時ぐらいから庭に穴を掘り,石でまわりをかためました。炉の完成です。以来,時間があればそこで暮らしています。ほんとにささやかな庭に,足の膝ほどの深さのささやかな炉なのですが,なぜか気に入ってしまいました。例の俵山氏もよく来ています。炉に炭を炊き,肉や魚を焼いて食する。至福の一時でもあります。
1999_05_08
2代目キャンピングカー登場
夜半、俵山氏からの電話
夜,俵山氏から電話がかかってきた。
「まつをさん,キャンピングカー買い換えた。」
「いつ?」
「今日」
「いつから計画してたの?」
「今日,雑誌見てその気になった」
はい みなさん,ご一緒に。「俵山氏は気まぐれ屋」
早速キャンプに行かねばなるまい。2泊3日で久住方面へ。メンバーは俵山氏,甲斐氏,そして私の3人。新キャンピングカーのチェックをかねた旅。
俵山氏曰く,「今度の車は,基礎がドイツ製,改造がアメリカ製。価格は前回の2倍」
満身の自慢である。
キャンピングカーは「Rialta」
新キャンピングカーは「Rialta」,VW製。
これが室内前方をみたところ。夜の写真でごめんね。
なんというか,アメリカ人の感覚はドデンとしている。
ゴージャスなんだけれど,これを設計した奴は繊細な料理は作れんだろうなと思う。
床屋にあるようなドデカいイスが4つ。写真では後二つを倒し小ベッドにしたところ。
俵山氏曰く,「足が届かん」
こちらが後方。
おきまりのテーブルとソファー,使い物にならないコンロや,トイレや,シャワー。
前の車は,トイレの汚物は,カセット式の収納ケースに溜めていたが,
今度の車は蛇腹ホースを外に取り付けて,掘った穴につっこみ,そこに垂れ流すらしい。
こんな感覚は,日本人からは出てこないですな。
さらに驚くことに,この蛇腹ホースは室内に収納する。
いいですか,糞を垂れ流したホースを,キャンプ場から撤退するとき,室内に収納するんですぞ。
ああ恐るべし味噌糞アメリカ人。
これが使いものにならないコンロ。
本気で使用を考えるなら,真上に換気扇を付けなさい。
真上には,使う気にならない電子レンジが付いております。
そこでやっぱり,こうなってしまう。
七輪である。炭火が一番。
そして焚き火と,カセットコンロ。くどいようだが,2780円也。
電子レンジなんぞで,飯が喰えるか。
泉水ローズガーデンキャンプ場
泉水ローズガーデンキャンプ場。
このキャンプ場は,その名と裏腹に,実にざっとしてるところが魅力的。区画などない。空いてるので数十m四方使い放題。
勝手に入って飲み始めていると,気のよさそうな爺さんが3500円を回収しにきた。「焚き火,ええよ。その辺りにある木はどんどん使って」とのこと。そしてまた燃やす木が腐るほどある。露天風呂もある。バラ園の経営なので,バラの花が浮いている。
凍えた夜
お断りしておきますが,俵山氏はマニュアルを読まない。 氏曰く, 「この車は『じぇねれーたぁ』が付いてるから,絶対 電気の心配がない」 今回も,この言葉を信用したら,エライ目にあった。
写真は,電気を使いっぱなしに使い,
2時間ほどで電灯さえつかえなくなった私たち。
この後,二人は車内のベッドに,私は寝袋とカバーで外に寝た。
深夜3時,俵山氏に起こされる。
「どうしたの?」と私。
「こんな寒い中,外に寝て死んでるんじゃないかと思って」
「大丈夫。快適」
「車の中は寒い」
俵山氏は3シーズン用の寝袋しか持ってきていなかった。
バッテリーはあがり,車内の暖房はきかない。
甲斐氏も,「寒い寒い」と外に出てきて,焚き火を燃やす。
結局,甲斐氏は朝まで起きて焚き火を続けたらしい。
気を付けよう。俵山氏の「絶対」。 寒さで寝れず,朝まで焚き火を続けた甲斐氏
久住高原オートビレッジへ
移動開始。
途中バッテリーの充電をする。
「今夜は大丈夫だろうね」
と猜疑心を示す甲斐氏。 「まあまあ」とバブリー=俵山。
写真のようにあい変わらず,
ダッシュボードに足をのせている。
ぶつくさいいながらも,車は2日目のキャンプ場へ。 キャンプは楽し。
久住高原オートビレッジ。3500円,風呂代500円。
いわゆる接待キャンプ用のキャンプ場ですな。
露天風呂から,なんと地ビール園やコテージまである。 はい,久住に到着。
地ビール園で一杯。やまめの炭火焼き 、天ぷら。
うまい。 定番である おろし大根
「今夜は,充電してきてもらったから,もう絶対大丈夫」 と俵山氏。 「ほら ぜねれーたぁ(発電器)も動く」 と俵山氏。 「おおう!」と私たち。 安心して風呂に行く。
「ええ風呂やった」と帰ってきたら,
ぜねれーたぁ はウンともスンとも音を立てなくなっていた。
甲斐氏が,冗談が通じない顔になったのは言うまでもない。
二日目の凍える夜に,我々は突入。
いやはや。