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2022_01_20

PISAの問題をやってみよう

世界中の子どもたちがやった問題をやってみませんか? 読解力問題「ラパヌイ島」。 PISAは国際学習到達度調査のことで、これは15歳用の問題です。あなたは15歳に勝てるかな。

※ 出題形式は見やすくするため編者が調整しています。

はじめに

下の文章を読んで、問いに答えてください。

    地元の図書館で来週講演会があります。講演をするのは近くの大学の教授です。彼女は、チリの3200キロメートル西にある太平洋のラパヌイ島に関するフィールドワークについて話をします。

    あなたは、世界史の授業でその講演を聴きに行くことになりました。そして講演会に行く前に知識を得るため、ラパヌイ島の歴史を調べるという課題が先生から出されました。

    一つ目の資料は、その教接がラパヌイ島に滞在していたときに書いたブログです。

ある教授のブログ

5月23日 午前11時22分投稿

 今朝窓の外を見ると、今では大好きになったラパヌイ島(地域によってはイースター島として知られている)の景色が目の前に広がります。草原や低木の緑と青い空、そして遠くには古い死火山がそびえています。

 今週でこの島での滞在が終わると思うと少しさみしい気持ちになります。私はすでにフィールドワークを終え、間もなく家に帰ります。今日の午後は丘へ散歩に出て、この九か月間調査してきたモアイ像とお別れをしようと思います。これは、その巨大な像の一部を撮った写蔓です。

 今年ずっと私のブログを読んでくださっている方なら、これらのモアイ像はラパヌイ族の人々が数百年前に彫ったものだということを、すでにご存じでしょう。この素晴らしいモアイ像は、島の東部に一つだけある石切り場で彫られた物です。中には重さが数十トンにもなる像もありますが、ラパヌイ族の人々はクレーンや重機なしにこれらを石切り場から遠く離れた場所に運んでいたのです。

 これらの巨大な像がどのように運ばれたかについては、考古学者の間でも長年知られていませんでした。このことはずっと謎とされてきましたが、1990年代に考古学者とラパヌイ島の住人からなるチームが、植物で作ったロープや木のローラー、かつて島にたくさんあった大木から作られた傾斜路でモアイ像を運搬し、立たせることができたということを実演しました。モアイ像の謎は解けたのです。

 しかし、別の謎が残りました。モアイ像を運ぶために使われた植物や大木はどうなったのでしょう? 最初に書いたように、今窓の外を見ると草原と低木と数本の小さな木だけで、巨大な像を動かすために使われた物は何も見当たりません。この興味深い難問については、今後の投稿や講義の中で探っていきたいと思います。それまでの間に、自分でこの謎について調べたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。そんな方にはジャレド・ダイアモンド氏の『文明崩壊』という本をお勧めします。 まずはこちらの、『文明崩壊』の書評を読むとよいでしょう。

旅人_14    5月24日午後4時31分
こんにちは先生! 先生のイースター島のブログを読むのが大好きです。『文明崩壊』も早速チェックしてみます。
KB_アイランド  5月25日午前9時7分
私も先生のイースター島での体験記を読むのが大好きですが、他にも検討するべき説があるようです。こちらの記事をご覧ください。
www.sciencenews.com/Polynesian_rats_Raopa_Nui

問1

教授のブログを読んで、下の問いの答えを1.~4.から一つ選んでください。

ブログによると、教授がフィールドワークを始めたのはいつですか。

  1. 1990年代
  2. 九か月前
  3. 一年前
  4. 五月の始め

問2

ブログの最後の段落に、「……別の謎が残りました」と書かれています。

教授がここで指している謎とは何か書いてください。



書評『文明崩壊』

 ジャレド・ダイアモンドの新著『文明崩壊』は、環境破壊による結末についての明らかな警告である。本書には、自らの選択とそれが環境に与えた影響によって崩壊したいくつかの文明について書かれている。本書の中でも最も気がかりな例が、ラパヌイ族である。

 著者によるとラパヌイ島には西暦700年以降にポリネシア系の民族が移住してきたそうだ。おそらく人口15,000人ほどの豊かな社会を築いていたという。彼らは有名なモアイ像を彫り、身近にあった天然資源を使ってその巨大なモアイ像を島のあちこちに運んでいた。1722年にヨーロッパ人がはじめてラパヌイ島に上陸した時、モアイ像は残っていたが、森は消滅していた。人口は数千人に減少し、人々は必死で生き延びようとしていた。ダイアモンド氏は、ラパヌイ族の人々は耕作やその他の目的のために土地を切り開き、かつて島に生息していた多種多様な海の生物や地上の鳥を乱獲したと述べている。そして天然資源の減少によって内戦が起こり、ラパヌイ族の社会の崩壊につながったと推測している。

 この素晴らしくも恐ろしい著書から学べることは、過去に人間はすべての木を伐採し、生物を絶滅させるまで捕獲したことで、自分たちの環境を破壊するという選択をしていたということだ。楽観的なことに、著者は、現代の私たちは同じ過ちを繰り返さないという選択ができると述べている。本書は内容がよくまとまっており、環境問題を心配する方にはぜひ読んでいただきたい一冊である。

問3

『文明崩壊』の書評を読んで、次の問いに答えてください。

下の1.~5.の文は、書評『文明崩壊』からの抜粋です。これらはそれぞれ事実または意見のどちらですか。

  1. 本書には、自らの選択とそれが環境に与えた影響によって崩壊したいくつかの文明について書かれている。
    [ 事実・意見 ]
  2. 中でも最も気がかりな例が、ラパヌイ族である。
    [ 事実・意見 ]
  3. 彼らは有名なモアイ像を彫り、身近にあった天然資源を使ってその巨大なモアイ像を島のあちこちに運んでいた。
    [ 事実・意見 ]
  4. 1722年にヨーロッパ人が初めてラパヌイ島に上陸した時、モアイ像は残っていたが、森は消滅していた。
    [ 事実・意見 ]
  5. 本書は内容はよくまとまっており、環境問題を心配する方にはぜひ読んでいただきたい一冊である。
    [ 事実・意見 ]

サイエンス ニュース

ラパヌイ島の森を破壊したのはナンヨウネズミか?
科字レポーター 木村 真

 2005年、ジャレド・ダイアモンド氏の『文明崩壊』が出版されました。この本の中で、彼はラパヌイ島(別名イースター島)に人が定住した様子を描いています。

 本書は出版と同時に大きな議論を呼びました。多くの科学者が、ラパヌイ島で起こったことについてのダイアモンド氏の説に疑問を抱いたのです。科学者たちは、18世紀にヨーロッパ人がその島に初めて上陸した時には巨木が消滅していた点については同意しましたが、消滅した原因についてのジャレド・ダイアモンド氏の説には同意しなかったのです。

 そして、ニ人の科学者カール・リポ氏とテリー・ハント氏による新しい説が発表されました。彼らはナンヨウネズミが木の種を食べたために、新しい木が育たなかったと考えています。そのネズミはラパヌイ島の最初の移住者である人間が上陸するために使ったカヌーに偶然乗っていたか、または、この島に意図的に連れてこられたのだと、彼らは述べています。

 ネズミの数は 47日間で二倍に増えるという研究結果があります。それほどの数のネズミが育つには多くのエサが必要です。リポ氏とハント氏はこの説の根拠として、ヤシの実の残骸にネズミがかじった跡が残っている点を指摘しています。もちろん彼らも、ラパヌイ島の森の破壊に人聞が加担したことは認めています。しかし、一連の経緯の元凶は主にナンヨウネズミの方にあったというのが、彼らの主張なのです。

問4

「ラパヌイ島の森を破壊したのはナンヨウネズミか?」という記事を読んで、下の問いの答えとして正しいものを1.~4.から一つ選んでください。

記事の中の科学者たちと、ジャレド・ダイアモンド氏が同意している点はどれですか。

  1. 人類は数百年前にラパヌイ島に移住した。
  2. ラパヌイ島にあった大木が消滅した。
  3. ナンヨウネズミがラパヌイ島の大木の種を食べた。
  4. 18世紀にヨーロッパ人がラパヌイ島に上陸した。

問5

「ラパヌイ島の森を破壊したのはナンヨウネズミか?」という記事を読んで、下の問いの答えとして正しいものを1.~4.から一つ選んでください。

ラパヌイ島の大木か消滅した理由の根拠として、カール・リポ氏とテリー・ハント氏が挙げている証拠は何ですか。

  1. ネズミが移住者のカヌーに乗って上陸したこと
  2. ネズミは移住者が意図的に連れてきたかもしれないこと
  3. ネズミの数が47日間で二倍に増えること
  4. ヤシの実の残骸にネズミがかじった跡が残っていること

問6

二つの説に関して、それぞれの原因とそれらに共通する結果として、表のにあてはまるものを、それぞれ下の1.~6.から一つずつ選んでください。

二つの説
原因 結果 提唱者
ジャレド・ダイアモンド
カール・リポとテリー・ハント

  1. モアイ像は同じ石切り場で彫られた。
  2. ナンヨウネズミが木の種を食べ、その結果新しい木が育たなかった。
  3. 移住者はカヌーを使ってネズミをラパヌイ島に連れてきた。
  4. ラパヌイ島にあった大木が消滅した。
  5. ラパヌイ島の住人は、モアイ像を運ぶために天然資源が必要だった。
  6. 人間は耕作やその他の理由のために木を切って土地を切り開いた。

解答 PISA読解力問題「ラパヌイ島」

問1

2.九か月前

問2

(モアイ)像を運ぶために使われた道具が消えたことに言及している答え。

  • モアイ像を運ぶために使われた植物や大木はどうなったのでしょう?【直接引用】
  • モアイ像を運ぶことができた大木が残っていないこと。
  • 草,低木と数本の小さな木はあるが,巨大な像を動かすのに十分な大きさの木はない。
  • 大木はどこでしょう?【最小限】
  • 植物はどこでしょう?【最小限】
  • 像を運ぶのに必要とされた資材はどうなったのかということ。
  • 教授は周りを見渡しても大きな木や植物がないので,何がモアイを動かしたのかと述べている。教授はそれらに何が起きたのかについて不思議に思っている。【違う謎を述べるところから始めているが,正確な要素を含む答え】

問3

  1. 事実
  2. 意見
  3. 事実
  4. 事実
  5. 意見

問4

2.ラパヌイ島にあった大木が消滅した。

問5

4.ヤシの実の残骸にネズミがかじった跡が残っていること

問6

ア……6.人間は耕作やその他の理由のために木を切って土地を切り開いた。
イ……2.ナンヨウネズミが木の種を食べ、その結果新しい木が育たなかった。
ウ……4.ラパヌイ島にあった大木が消滅した。

 

2022_01_19

落ち込んだ読解力

最近、私自身の読解力に疑問を感じ始めましたので、自戒も込めて記事を書きます。

問:この二つの文が表す内容は同じか、異なるか。

・幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。

・1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。

この問の中学生の正答率は57%。2択問題なので、適当に答えても5割は正解する問題にもかかわらず。
答えは「異なる」。

急落する日本人の読解力

この表は今回発表された国際学習到達度調査PISAの結果です。受験した日本の15歳は、読解力は15位で、6年前の4位から大幅ダウンしていることが騒がれています。

日本の資源は頭脳

資源のないこの国では頭脳が資源。私たちの世代はそう教えられてきました。
またわが国のあらゆる産業の中で、費用対効果が最も高い分野が教育でした。だって衰えたとはいえこの高結果レベル。今やわが国のどんな産業分野がこれほどの高レベルと維持しているか考えるといいでしょう。それが凋落し始めているのです。

教育費に金をかけない日本政府

日本の教育につぎ込む予算はOECD中で最低レベル。狂ってます。

この国の指導者たちは日本の将来へのビジョンがあるのかと疑ってしまいます。国の将来をつくるのは教育。こんなことだから、ノーベル賞候補的人材からも海外脱出されるのです。

2015年、政界で強まった反知性主義。知に敬意を抱かず、合理的思考を疎んじ、高学歴官僚を捨て駒として粗雑に扱う政権。あの頃から知性を軽んじる風潮は発生したように思います。

 


 

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Profile まつを


Webデザイナー。長崎市・島原市との多拠点生活化。人生を楽しむ。仕事を楽しむ。人に役立つことを楽しむ。座右の銘は荘子の「逍遙遊」

「よくこんな事をする時間がありますね」とおたずねになる方がいらっしゃいます。こう考えていただければ幸いです。パチンコ好きは「今日は疲れたから、パチンコはやめ」とは思わないもの。寸暇を惜しんでパチンコ玉を回します。テレビ好きも、疲れているときこそテレビをつけるもの。ここにアップしたものは、私が疲れたときテレビのスイッチを押すように作っていったコンテンツです。