2000年3月
2000_03_14
日本長期信用銀行が海外に10億円で売却
潰れかけた銀行があって,ここが3万6000円の借金をしてたとします。でも営業はしてるんです。「10円でこの銀行を売る。3万6000円の借金も知らん顔していいよ」と言われたら,皆さん方買うでしょう。
2月9日,日本長期信用銀行が外国の銀行に10億円で売られました。この銀行には,借金が3兆5700億円あるんですが、このほぼ全額を日本国民の税金で負担するという条件です。つまり赤ん坊からご老人まで,日本国民一人当たり3万円払わされたんです。そしてこの銀行が外国の銀行に売られたんです。知ってましたか?会社名は米投資会社のリップルウッド・ホールディングスを中核とする金融機関グループ「ニュー・LTCB・パートナーズ(NLP)」。
この話には後日談があります,その後に新しい経営陣は,「2400億円の血税を貸してちょうだい。517年後までには倍返しするから」といって借りようとしてるんです。517年後ですね。同じ年数を過去に遡れば,応仁の乱が終わって少したったころです。普通,日本ではこんなことを要求すると,はり倒していいことになっています。
この一連の動きがなされた時,新聞はどんな記事をトップに掲げていたか。もしこの記事が「わかりやすく,トップに書かれていたら」世論はどう動いていたと思いますか?