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S i t e ま つ を


2004年11月



2004_11_27

カッシーニ打ち上げ

生命体探査に向けて

今人類史上大きな出来事が起ころうとしています。地球外生命体発見の可能性も考えられる探索が始まろうとしているんです。
いまから7年前、4,000億ドルの資金を投じて探査機が打ち上げられました。その名はカッシーニ。目指すは土星の衛星タイタン。生命体の発見が期待されている星です。数日前、カッシーニはタイタンに接近しそのリアルな映像が公開され始めました。来年1月探査機がタイタンに着陸し些細な観測が始まります。

ETをさがせ!

ETをさがせ! ヒトは宇宙でひとりぼっちか? 」というサイトをご存じですか。科学技術振興機構の力が入った内容です。

2004_11_26

スパムメール数が尋常ではない

1日数十件。タイトルも巧妙化している。たとえば「先日の件で」「信じてください!」「風邪ひいていない?」など。遅ればせながら、「メッセージ」の「送信者を禁止する」にこれまでの不埒者をすべて登録し即削除とした。いい方法があったら教えて下さい。

2004_11_25

カゼ回復宣言

ふうう。冬の寒さって結構絶えられるんだなと改めて思えた日。

2004_11_20

里山愚連隊


    実話です。イラスト:まつを

出会い

 初めてその子犬を見かけたのは一年ほど前だった。私が里山で休暇を楽しんでいた時のことだ。柴犬の雑種のようでどこにでも居そうな子だったが、子犬独特のかわいさに魅了された。こちらにおいでと近づくと、子犬はととととと逃げた。首輪はしていなかった。ああ、こんな犬が里山にいてくれたらなあ。私はそう思った。

願いはかなった

 願いはかなった。
 数か月後のことだ。その犬は、実に毛並みの悪い成犬となって里山に再来した。目つきが尋常ではない。ヨタ者の目をしたその犬は、里山の木々の間から、じっとこっちを伺っていた。

 それからまた時があって、ヨタ犬は三たび現れた。今度は三匹で徒党を組んでいた。なにをするでもなく彼らは里山付近をうろつき回り、実に不愉快な雰囲気を漂わせた。里山愚連隊の誕生だ。人間なら、眉に剃り入れて唾掃きながら肩いからせて歩き回るような連中である。寒いなと私は思った。

 ある夜、事件が起こった。われらがシェフS氏が、ダッジオーブンでベーコンを作った夜のことだ。それは、私たちの体全体を舌にしてしまうほどの驚喜すべき一品であった。夜が更けて寒が降り、私たちはベーコンをウッドデッキのテーブルに残し小屋に入った。そして再び外を覗いた時には、ベーコンは忽然と消えていた。
 奴らがやったのだ。ぞっとした。森の中、漆黒の闇の向こうから、じっとこちらを伺っていた目線。音もなく犯行に及んだ愚連隊。闇夜を歩き、離れたトイレに一人出向くこともある。身の危険を感じた。

それはシャウワシャウワシャウワとやって来た

 ある夜私は、したたか疲れて一人里山の小屋に出向いた。人に木と書いて休むと読む。古代の人々にとって、休むとは森に分け入ることを意味していたらしい。翌朝、実に爽快な朝がやって来た。よろしい。しばらく音楽など聴いてゆったりとくつろぐ。どこかで鳥の声がした。で、気配が来たわけである。
 それは、シャウワシャウワシャウワと里山の笹を鳴らしてやってきたかと思うと過ぎ去っていき、ややあってまたシャウワシャウワシャウワと小屋の前で止まった。奴らだ。

戦い始まる

 意を決して私はドアをグワッパと開けた。
 目の前五メートルの所に奴らはいた。愚連隊は六匹ぐらいに膨れあがっていた。一番近くにいた根性の腐れたような犬が、「ん?」とこちらを見た。実に小馬鹿にした目だ。「ここは俺らのシマだぜ。なんでテメェはそこに居んだ?」愚連隊達はそう言っていた。
 その目を向けられた途端、巨大な怒りが吹き出した。てめえらごときに、そんな視線を浴びせられて黙っているとでも思ってんのか! 心の根元的な場所から爆発的パトスが私を突き動かした。種の戦いだ。のさばらせん!

 でゅええええええいりゃあああー!! 自分でも恐ろしい早さで靴を履き、腹の底から大声を出して愚連隊に私は猪突した。チンピラどもは、ワワワワワという感じでちりぢりとなった。右手に飛んで、地面に転がるこん棒を手に取ると、私は首謀犬を狙い張り裂けんばかりの雄叫びを挙げて追った。でああわがああ♂∞☆#*¢¢□※§$♀♂!! こんな時に人間はどんな声が出るか。実はビックリするくらいの高音だ。ドスの効いた声でも張り上げようと思ったのだが。追いかけながら、頭の片隅で「この声を里山の外の人が聴いていないかな」と思ったが振り払った。ここで退けるか。勝負だ! 戦いだ! 説得も、社会的立場もなにもかも効かぬ愚連隊との戦いだ。怯んだら、ガップリ食いつかれる。アドレナリン振り切れんばかりに放出しこん棒振り回して、私はクソバカ犬を追った。ついに一群は森の中へ、一群は茂みを抜けて道へと逃げ去る。
 馬鹿めらが、十年早いわ! 肩で息をしながら、私は満面の笑みを浮かべた。静けさは我が手にあった。拳を握りしめ、私は天を仰いだ。

だからなんだってんだよお

 と、その時、茂みでがさがさと小さな音がした。ん? なんだ? そう思ってみていると、黒い毛をした犬が何事もなかったかのように現れ、私の左側をすたすたすたと通っていった。それに続いてあの目つきの悪い出来損ないのチンピラ柴犬もどきが、「だからなんだってんだよお」といった風体で現れた。

 ば~かやろう! なめんじゃねえ!
 私は力まかせに、手にしていた棒をその犬めがけ投げつけた。死ね! クソ犬はぐへぇぇ! といった感じで横っ飛びし逃げる。待て、待ちやがれ。全力疾走して棒を拾い、走りながらまた投げる。ぐぎゃああ! とクソバカ犬はまたも避け、そして姿を失せさせた。

恐怖とは何か教えてやる

 また、あたりに静寂が戻った。
 このままでは、許さん。
 恐怖とは何か、奴らの体に教えてやる。そうでなければ、この身があぶない。
 私は、その時、文明とはものすごく離れた所にいた。動物愛護やなにやかや、文明の虚構から遠く離れ、一人で愚連隊と戦っていた。夜、幼子と訪れても襲われぬ我が里山にするのだ。この場で動物への愛を説く者がいたら、自分の子どもを食わせてからそう言え。人間の尊厳をかなぐり捨て、一匹の獣として、集団の犬と戦ってやる。退けぬ! 退いてたまるか。生きるか死ぬかだ。実存的問題だ。やつらの体に、恐怖を教えてやる。

 茂みの向こうの道で、一匹の犬が鳴き始めた。その鳴き声は「オラっ、ここまで来てみやがれ、おぅら」と言っていた。
 私は小さく咳をしてかかがみ込むと、小石を拾い始めた。一つ、二つ、三つ……。礫が左手一杯になると、私は立ち上がり、里山の木々を抜け、陽光温かいアスファルト道へと出ていった。眩しかった。朝の明るい日差しの中を、私は何もなかったかのように腐れ犬の方へと歩いていった。犬はこちらを見てしばらく吠えていたが、しばしあって「ん?」という顔をして黙った。ゆったりと近づいていく。脇から事態を飲み込めぬバカ犬が一匹現れ、「へへ~ん♪」という顔をしてこちらを見ながら、後ろ足で頭を掻いた。私はそのこめかみに照準を合わせ、目にもとまらぬ早さで礫を投げつけた。ギャヒイイイイ~ン!! 惜しくも礫はバカ犬の五十センチ程手前のアスファルト上で砕け散った。脱兎のごとく私は駈け寄り、続けざまに投げつける。どわわワワわっと二匹は逃げ去る。それを私は必死の形相で追い、礫を投げる。犬どもは、もはや鳴く余裕もなく懸命に逃げ消えていった。

今度近づいたら喰うぞ

 ケッ! 愚連隊どもが。今度近づいたら喰うぞ。よく憶えとけ! 私は煌々と陽光の照りつけるアスファルトの路上で、再び静けさを楽しんだ。
 さて帰るか。振り返ると畑仕事をしているジイさまが、訝しげにこちらをじっと見ていた。


顛末記

何度も闇夜の中で、テントに眠った。一人、深い山中に入ったときのことだ。そこで漆黒の闇という言葉の意味を私は知った。闇は四方から圧迫してくる。身の竦むような無言の圧迫だ。
この闇を排除することに、私たちの文明は専念してきた。科学技術に支えられて、現代文明は闇を制し、人類の活動範囲が拡大してきたのだ。
夜、着陸態勢に入った機内から眺める街の灯は、筆舌に尽くしがたいほど美しい。実際、街はそれ全体が輝いている。ところが今や、坂本九が「見上げてごらん」と歌った夜空の星も見えなくなり、そして闇夜の持つ力も忘れ去られようとしている。

かつて文化人類学者レヴィ=ストロースは次のように記している。「文明社会は、自然が真の敵対者であった時には、恐怖と嫌悪しか抱かなかったにもかかわらず、それらのものを文明社会が制圧し終えた瞬間から、今度は尊ぶべきものとして祭りあげるという喜劇を、独り芝居で演じているのだ。」
体験なき観念は2極論に走る。一端実生活から切り離された自然は、満面の笑みをもって愛でるものか、あるいは関わりを持たぬものとして処理されやすい。それはかつての某信者達のように。あるいは米国両岸都市部のヒューマニズムのように。彼らは、遠くでおこる人命に関わる野犬の危機を許し、隣人の敷地で鳴き続ける犬を許さない。

2004_11_18

眠い

最近、やたらと眠たくてたまりません。寝ます。

2004_11_17

2元論の欠点

人文世界で両極を混ぜ合わせても、中庸なものにはならない。塩と砂糖を混ぜても、水のような味にならないように。2元論の欠点は簡単にいえばそういうこと。

2004_11_16

目くらましネタ

最近、ワイドショー的スキャンダラスなネタが流れないなと思い、しばしあって納得。国会休会中につき重要懸案なし。よって目くらましネタ必要なし。

2004_11_14

息子、七五三


節目のセレモニーを大切に。

本日早くも「おせち」の予約パンフを目撃。高い。バカ高い。花見の弁当に毛の生えたようなものがなぜ万の金するのか。それもたかがローソンまでもが、料亭ではあるまいに。わが家で手作りが一番。

2004_11_13

読書三昧

最近訳あって読書三昧。

  • イブの7人の娘たち

  • 生命は宇宙を流れる

  • 神々の声

  • 眺めたものに「Good Luck」(ハリポタ好きさんのための人生入門書)。

    2004_11_11

    アラファート逝去

    アラファート私が 夢の国ぃ~♪ 他界ししキーマン。どうなる、パワーバランス? でもこのアラファト、60代で20代の嫁はんもらい、それもカトリック教徒。なんだかかんだか。

    2004_11_07

    蕎麦「くろせ」

    里山美食倶楽部でおなじみ食の達人しんのじさんから、エルドラドのような蕎麦屋を紹介していただきました。野鳥の鳴き声響く静寂、水平線に消える海望む眺望、更級の気品ある蕎麦、そしてご主人の人柄。秘密の場所としてとっておくべきか否か迷ったのですが、公開しましょう。
    「くろせ」長崎市牧島。土曜・日曜しか営業していないお店です。近くにいきますと小さな看板が出ています。当サイトのお客様なら、一発で絶賛するであろうお店です。

    2004_11_05

    北海道まで地震

    今まで行ってなかったぐらい台風が行って、今までになかったぐらい雨が降って、列島総ぬかるみになってるんじゃないでしょうか。

    2004_11_04

    寒い

    寒くなってきましたね。アメリカ国民の本音のように寒くなってきましたね。

    2004_11_02

    出張

    出張。自宅以外で目覚めると「ここはどこ?」といつも思う。朝から温泉。仕事無事終了。

    2004_11_01

    ポールは紳士でした

    訳あってマイケル=ジャクソンなどの通訳を務めた人物を案内。その後、佐世保に出張泊の予定。
    そういえば先日ポール=マッカートニーを大麻で逮捕した元麻薬Gメンとも談笑しました。彼曰く「ポールは紳士でした」

     


     


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    Profile まつを

    生きてることを楽しもう。座右の銘は荘子の「逍遙遊」。長崎市・島原市との多拠点生活。

    「よくこんな事をする時間がありますね」とおたずねになる方がいらっしゃいます。こう考えていただければ幸いです。パチンコ好きは「今日は疲れたから、パチンコはやめ」とは思わないもの。寸暇を惜しんでパチンコ玉を回します。テレビ好きも、疲れているときこそテレビをつけるもの。ここにアップしたものは、私が疲れたときテレビのスイッチを押すように作っていったコンテンツです。