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  • 2013_03_01
    春がやってきます


    3月。雨が大気を洗い流してくれています。三寒四温。後悔は美徳の春。春は嵐とともにやってきます。
    吉祥寺殺人事件。水緩む春の日に若くして一人で逝くとは。被害者の顔写真が報道され続けています。痛ましく思います。



  • 2013_03_04
    ミネラルウォーターが流れる川
    島原には音無川(おとなしがわ)という美しい名前を持った川がある。流れているのはミネラルウォーターだ。
    今から約200年前の雲仙岳噴火災害で街の中心部に突如陥没湖が現れ、こんこんと湧水が湧いた。白土湖(しらちこ)という。

    この湧水を海に流すために作られた水路が音無川だ。音無川の始点は下の写真。

    今も湧き水は絶えることなく街の中心部で湧き続ける。

    そう考えれば、都市部では信じられない贅沢な光景だ。この川の水で水割りをつくれば何万杯になるのだろう。

    やがて流れはアーケード外れの道下を暗きょとなってくぐり、しばし進んでまた現れる。

    道行く人もまばら。この辺り、路地裏マニアにはたまらない風情だ。

    この流れに向けて大きく空間を開けたカフェやバーがあればなんて素敵なことだろう。

    上写真の場所にはかつて曙座があった。映画館であり、なおかつ時折芝居小屋となる人々の集いの場所だ。

    水道水もすべて湧き水。島原に住む人は、水道水で水割りができ、ミネラルウォーターを沸かして風呂に入る。水道代も全国で有数の安価さだ。

    流れは驚くほどの透明度を保ちきらめき海へと向かう。

    • 散人さんのコメント
      曙座は二月(ふたつき)に十日間は芝居小屋になる。当時(昭和30年代)の九州は所謂どさ芝居の宝庫であった。それは炭鉱の隆盛と密接な関係があったのだ。炭鉱夫達の娯楽の頂点に田舎芝居が君臨していた時代だ。大牟田を本拠とする一座が春になると海を渡って島原にやってくる。昼間三輪自動車で一座が街中を宣伝して駆け回る。
      「吉野屋一座本日曙座にて初日でございます。今回は一座新星の月ヒカルが島原初お目見え、絢爛豪華衣装を纏(まと)い踊りますは娘道成寺、慕いしお方の裏切りに、身を狂わんばかりの嫉妬の焔(ほむら)燃や続ける蕾(つぼみ)の十七。・・・・」
      大仰な宣伝口説に縁側で居眠りしていたばあ様の目パチリと開いて「五時に出るよ」と十才の散人に囁く。散人「川端屋は?」とラーメンねだると「芝居の前にな」と銀歯みせてニヤリと笑う。ばあ様は母の親、今で言う認知症がまだらに入っていたのか、普段は日当たりのいい縁側で夢か現(うつつ)か居眠りの日々、それが田舎芝居が来るとピンシャンとなり必ず散人を連れ曙座へ行く。「おかあさん!子供に芝居見せると碌(ろく)なもんにはなりませんよ!」と娘(母)に咎められても何処吹く風の又三郎、二人は町行きの路線バスに乗り込むのでありました。
      散人少年日記より。
    • 捨老さんのコメント
      飯塚の嘉穂劇場は町おこしで大事にされてますし、熊本の八千代座 だったかな 立派ですよね~。たましゃぶろ~さんが(失礼)来演されたくらいですから。虎さんの映画で 村に芝居がやって来る時の チンドン屋をもっと派手にしたような連中が 口上を叫びながら いなか道を練り歩くシーンがありましたよね。あれは TOKIOオリンピックの後にも見られた風景でしたよ。それを踏襲したようなアングラの始まりが天井桟敷でしたよね。寺山修司は日本文化の「町おこし」をやってたんですね~。
      マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや



  • 2013_03_06
    島原初市
    3月3日から10日まで、島原初市が開かれています。かつての市(いち)はかくあったかと彷彿とさせてくれる風情に溢れています。どうぞお出かけください。島原の人々は初市の開催で春の到来を実感します。
    下は島原の穴場「平野食堂」の夜に出る平野定食。鍋は具雑煮。刺身やなにやかや食べきれないほど付いて驚愕の1300円。島原の豊かなる幸。昼の海鮮丼もすばらしい




  • 2013_03_09
    「池島 スチームパンクな異世界へ」をアップ(クリック)!

    文明の潮流の現場。

    軍艦島が立ち入れず眺めるだけの場所。池島は立ち入れるスチームメタルの近未来SF世界。




  • 2013_03_11
    『BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW』

    3.11東日本大震災 が発生した2週間後にスタートしたプロジェクト。「指示書」をもとに映像作家が5分の映画を制作し、完成された作品を随時ネット公開。2012年3月までの1年間に 32人の作家が参加し、60作品が制作された。大震災というカタストロフィを個々人がどう受け止めたのか。第16回文化庁メディア芸術祭 アート部門優秀賞受賞。



  • 2013_03_13
    地下の達人 小島健一さんへのインタビューアップ(クリック)

    長崎インターネットラジオに小島健一さんのインタビューをアップしました。お聴きください。

    「社会科見学に行こう!」主宰。埼玉県出身。各地の工場や産業遺構を取材し本にまとめるカメラマン、ライター、イベントコーディネーター。2011年10月から3年間「地域おこし協力隊」として長崎の池島に拠点を移し、炭鉱施設が豊富に残る産業遺産の宝庫「池島」の情報を発信し知名度アップに従事。
    著作:『ニッポン地下観光ガイド』、『社会科見学を100倍楽しむ本』、『社会科見学に行こう!』、『見学に行ってきた。―巨大工場、地下世界、廃墟…』




  • 2013_03_14
    ルーベンス展

    北九州市立美術館にルーベンス展がやってきます。4/24-6/16。その下に赤い血潮が走る皮膚を描かせたら抜群の画家。楽しみです。今、東京でやっているベーコン展も行きたいのですが、こう遠くては。



  • 2013_03_15
    宇宙の果てを観てみよう
    お話をお聴きになっている方の視野を移動させて思考を促したい時、時々使っていた動画に"Power of Ten"があります↓。


    これは等身大の視野から地球外に飛び出して宇宙の果てまで行き、その後引き戻したかと思うと、今度は体内に入り分子、原子、果てはクオークまで視覚的比喩で見せる動画。家具デザインなどで知られるイームズ夫妻の作品です。
    その前半部分をより現代風に描いたのが、今回ご紹介する”The Known Universe by AMNH”↓


    旅立ちはヒマラヤから。地球外に出て緑線で描かれた人工衛星の軌道、その後に月の軌道。太陽系。ブルーの球体メッシュで表現されるのは、人類が初めて使った電波の到達域(約70年光年の場所)。そして銀河系を離れます。扇形で描かれる宇宙は、人類が未観測部分を黒く表現しているためで、将来球形に描かれる予定。最後に球体で描かれた、ビックバン直後の光が到達している域。137億光年の遠方。実際ご覧ください。



  • 2013_03_17
    ボウモア
    昭和の文豪たちはよくウイスキーを飲んでいる。日本酒でもなく、ましてや焼酎でもない。ウイスキーの水割りを飲みながら、和食をつまむの図である。
    これはサントリーが仕掛けた「二本箸作戦」による。1970年代、サントリーが料亭・寿司屋など和食店に営業を展開し定着させたスタイルだ。『ウイスキーは日本の酒である』という本もある。サントリー・チーフ・ブレンダーの輿水精一がジャパニーズ・ウイスキーについて書いたものだ(氏のトークはここで聴くことができる。音が出るので注意)。ジャパニーズ・ウイスキーは、スコッチ・ウイスキーを手本として出発した。

    今考えると、昭和の人々はスコッチの個性的な味わいはまだ理解できなかったのだろう。薫り高いボウモアをストレートで楽しんでいるとつくづくそう思う。うまい。

    長崎インターネットラジオにご出演いただいている山口和博先生宅で第一回ボウモアの会が開かれた。山口先生はボウモアをこよなく愛し、ボウモアの生産地であるスコットランドのアイラ島へ蒸留所巡りに出かけてきた。


    大きな地図で見る
    当日はその山口先生が開催してくださった会。

    上写真は各種ボウモアをはじめとするアイラ島のスコッチ。日本では入手できないものもあり。これらをストレートでいただく。つまみの筆頭は生牡蠣。カレールー容器に満たされたボウモア。これをスプーンですくって牡蠣にかけ食らう。美味。

    お宅に設置された薪ストーブ。ゆらめく炎もまた上質なつまみとなる。上質な時間。誠にお世話になりました。



  • 2013_03_18
    3月30日、ついに最終回 サントリー サタデー・ウエイティング・バー AVANTI

    FMラジオの名番組、アバンティが3月30日の放送で最終回を迎えます(クリック)。先週土曜日の放送も聴いていたのですが、その際の番組のやり取りでは、バーテンダーのスタンが交代するニュアンスで、番組は存続するように受け取っていたのですが、違ったようです。
    番組開始は1992年。この番組は私の場合、キャンプの思い出とともにあります。テントを張った山野で聴きながら、酒とつまみを楽しんだものです。番組が終わることに関して特別な感慨を覚えます。



  • 2013_03_19
    サウンドスケープ まつを家の音の風景

    春が来ましたね。私の家のベランダで音の風景を録音してみました(クリック)。ぼーっと聴くアンビエントな音の風景です。



  • 2013_03_20
    音楽を支配する間


    音楽史に残る名曲『ノーヴェンバー・ステップス』の演奏で世界に知られる琵琶奏者の田中之雄氏が、長崎インターネットラジオのインタビューの中でこのように語ってくださいました。「マイルスは(間の感覚でのっていく)邦楽をやらせてもうまいんじゃないかな」

    これと同じものはジェフ=ベックの演奏にも感じます。絶妙の間に落とされる一撃の音です。
    もはやこれは現代音楽。ピックを使わず、選び抜かれた間に落とされていく音たち。動画を観て頂くと、共演者の瞳孔が緊張の極みで開いていることが分かります。
    こんな曲を普通の大学生が聴いていた時代の濃密さ。



  • 2013_03_21
    『オデッサの階段』終了
    文化系の名番組がまた終了していきます。『オデッサの階段』本日最終回。最終回のゲストは松岡正剛。大学時代に愛読させていただいた雑誌『遊』の編集者にして知の巨人です。



  • 2013_03_22
    インド

    家人の父は仏教フリークである。写真のように、書斎には仏像と仏教書が並び、インドの仏教聖地を一人旅することをライフスタイルとしていた。
    そんなこともあって留学生二家族のケアをしていた。一家族がインド人の家族、もう一つが中国人の家族だ。私が家人と結婚する際に、義父からこの二家族を式に出席させてほしい、日本の結婚式を見せたいからとの願い出があった。二つ返事で了承した。
    当日、義父に付き添われ二家族がやってきた。なにもかも初めてのことだという。
    親族写真を撮る段になった。カメラマンがさかんに私に視線を送る。振り返って驚いた。親族が並ぶひな壇の中で二家族が立ちカメラにまんえんの笑みを送っていた。
    「義父さん、いいでしょうか」 私は横に座る義父に声をかけた。緊張の中にあった義父は正面のカメラを見据え「うん」とだけ発した。
    はたして、私たちの親族写真には中国人家族とインド人家族が写っている。中国人家族は同化してわからない。けれどインド人はそうはいかない。
    後日ちょっとした話題となった。親族の中には、諸般の事情で出席できなかった者がいる。そこに私たちの親族写真が送付される。
    「おい、相手側の親族にはこういうお方がいらっしゃるらしい。国際的な家柄であられるなあ」というわけである。この話題は、両親族でそれぞれ立ち上がったという。懐かしい思い出だ。


    今回、「Bar指のつけね」の常連チャイカップさんがインド旅行から帰国された。上動画は氏の撮影によるガンガに昇る朝日。この動画を観つつ、そんな思い出が蘇ってきた。



  • 2013_03_25
    キプロスの経済危機
    ギリシアに続きキプロスの経済危機が伝えられています。
    ギリシアの時も国民性やトレーダー暗躍等がその原因として指摘されましたが、根本的な問題はそれではありません。
    では何が根本的問題なのか。
    答え。EUに加入し、ユーロという単一通貨にしたから。
    なぜEUに加入すると経済破綻するのか。それは国独自で関税調整できず、経済の弱い国家はさらに弱くなるからです。
    なぜ単一通貨にすると経済崩壊するのか。それは一国独自の金融政策ができないから。つまり自国に応じた景気調整ができにくくなるからです。
    こうして域内の弱い国家はますます弱まり、強い国家はますます強まります。これは日本国内で、地方でシャッター通りに象徴される疲弊が進行し、中央への資本集中が進むことと同じ原理です。
    国民国家というかたちを弱めると、こうしたことが起こってきます。

    童謡『十五夜 お月さん』が作られたのは1920年。戦後恐慌の折。倒産そして一家離散の歌。



  • 2013_03_26
    金属彫刻家 田邉朗氏の新作
    長崎インターネットラジオにご出演いただいていた田邉朗氏の新作品が長与町チョープロ敷地内に設置されました。レストラン「クリヤ」と言ったが分かりやすいかもしれません。
    以下、作者からのコメントです。
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    エネルギー事業を展開されている会社なので、エネルギーに関わるテーマ(水・風・太陽)を楽器をモチーフに表現しました。材質はコールテン鋼(野外展示に耐えうる耐候性鋼材)でTIG溶接構造です。堅固な皮膜となり腐食を防ぐための黒錆を成形しやすいように、表面にはリン酸処理をしてあります。

    「水の唄を聴く」
    ボタン式のアコーディオンで、蛇腹が長大です。長さは3m。

    「太陽の曲」
    中世ヨーロッパで流行したリュート。ネックから木の枝が生えています。スワンネック型もしくはジャーマン・テオルボと呼ばれる型です。高さ2.5m。

    「風を奏でる」
    ベルがはなびらとなったフレンチ・ホルン。高さは2m。
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    屋外彫刻ですから、ぜひ皆さんご覧ください。場所はこちら。


    大きな地図で見る



  • 2013_03_28
    長崎はおいしい

    長崎は県庁近くの「魚たつ」。噂には聞いていましたが。写真の鮨15貫とあら汁。これで〆て730円也。長崎は魚がうまい。



  • 2013_03_30
    イタリアン

    家族で夜光杯。イタリアンは彩りも楽しめていいですよね。

    途中、溝口一博氏にばったり。



  • 2013_03_31
    街は朝を迎える

    今日の朝開け。わが家のベランダの音風景をアップしました(クリック)。
    明るくなっていく空。小鳥たちが目覚め、谷間に鳴き声がこだまします。とぎれとぎれに入る車の音。徐々に鳥の種類が増していき朝日の到来を謳い上げていきます。
    時間帯は2013年3月31日朝6時10分から。アンビエント・サウンドとしてぼうっと聞き流してお楽しみいただければ幸いです。21分30秒。




  • 2013_03_31
    FM番組「アバンティ」


    「アバンティ」放送終了しましたね。動画のファイナルイベントに教授とスタンが顔を出しています。私は長いこと教授役とスタン役は同人物と思っていましたが違いました(笑)。本当に高質で洒落た番組でした。
    「アバンティ」の後番組は「ピートのふしぎなガレージ」。以下東京FMから。
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    「AVANTI」のスタッフが贈るファンタジー。丘の上の古い洋館のガレージを、ゲームやネットで育ったインドア派の若者が覗くと、そこにはそのガレージの主である宇宙人が・・・。不思議な車に乗って、遊び上手な達人たちに会いに行きます!

     

     

     

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    Plofile まつを


    デザイナー。長崎市・島原市との多拠点生活化。人生を楽しむ。仕事を楽しむ。人に役立つことを楽しむ。座右の銘は荘子の「逍遙遊」。↓これは私の作品たち。

    「よくこんな事をする時間がありますね」とおたずねになる方がいらっしゃいます。こう考えていただければ幸いです。パチンコ好きは「今日は疲れたから、パチンコはやめ」とは思わないもの。寸暇を惜しんでパチンコ玉を回します。テレビ好きも、疲れているときこそテレビをつけるもの。ここにアップしたものは、私が疲れたときテレビのスイッチを押すように作っていったコンテンツです。