
まぎれもなく、島原一押しのレストランだ。気品に溢れている。
地元の豊かにして安全な食材を、おいしく、なおかつハイコストパフォーマンスで提供してくれる。野菜が苦手な息子でさえおいしさを絶賛する。従業員のサーブも洗練されている。周囲は豊かな緑。
こんなレストランが存在すること自体、一種の奇跡だと思う。
ランチが11:30-14:30、
ティータイムが14:30-16:00、
ディナー(金・土・日、要予約)が17:30-20:00。
コースのみの提供。この場に沿う客層を選択的に入店願うにはやむを得ない選択だと思う。予約して出かけて行ったがいい。
2014_10_30
Glass brain flythrough
実際の脳波信号の活動をリアルタイムに捉えた、解剖学的にリアルな3Dの脳。シータ波、アルファ波、ベータ波、ガンマ波と、脳領域間の情報伝達が光パルスとして可視化されている
2014_10_29
解明されていく脳
映画『LUCY/ルーシー』。10%程度しか機能していない人間の脳が、100%へ近づいて覚醒し超能力が使えるようになるヒロインの映画らしい。
やれやれ。「人間の脳は10%程度しか機能していない」説はウソ。以下、wikipedeiaから転記。
「約300億個の神経細胞を含むがそれは脳をなす細胞の1割程度であり、残りの9割はグリア細胞と呼ばれるものである。グリア細胞は神経細胞に栄養を供給したり、髄鞘を作って伝導速度を上げたりと、さまざまな働きをする。「人間は脳の1割ほどしか有効に使っていない」という俗説があるが、これはグリア細胞の機能がよくわかっていなかった時代に、働いている細胞は神経細胞だけという思い込みから広まったものと言われる。最近では脳の大部分は有効的に活用されており、脳の一部分が破損など何らかの機能的障害となる要因が発生した場合にあまり使われていない部分は代替的または補助的に活用されている可能性があると考えられている。」
けれど、脳の大部分が有効に活用されているということと、一気に100%フル稼働するということは別問題。もし人間の脳をフル稼働させると人間はどうなるのだろうか。答えは「餓死する」。脳が使うカロリーは大きい。人間の脳が常にフル稼働することになると、消化吸収器官がカロリー供給について行けず餓死するという。
では、脳はどのように働いているのか。これが十分に分かっていない。ところが世界はこの解明に向けて動き出している。一般にはあまり知られていないようだが、2013年に脳機能の解明に向けたビッグプロジェクトがEUとアメリカでスタートしている。
EUのものは「Human Brain Project(HBP)」。人間の脳の機能と仕組みを可能なかぎり忠実に解析し、2020年までに人間の脳をスーパーコンピューター・クラスターでシュミレートする。予算は10年間で総額約12億ユーロ。
アメリカのものは「Brain Activity Map Project (脳行動マップ・プロジェクト)」。統合失調症や自閉症など精神系にも関わる研究も対象で、この他アルツハイマー病やパーキンソン病などの病理解明も目標となっている。このプロジェクトには国防高等研究計画局も絡んでいる。予算はヒトゲノムプロジェクトに投入された予算を上回り、10年計画で総額は30億ドルを超えると思われる。
このような動きを受け、我が国も今年度「革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト」を推進し始めた。以下、サイトから転記。
「文部科学省では欧米の動向を踏まえ、我が国が強みを持つ霊長類(マーモセット)の遺伝子操作技術、光学系技術等のさらなる効率化・高度化を行うことにより、霊長類の高次脳機能を担う神経回路の全容をニューロンレベルで解明し、精神・神経疾患の克服につながるヒトの高次脳機能の解明のための研究開発・基盤整備を加速させるため、平成26年度より「革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト」を開始することとしました。」
新しい局面に人類は入っていく。サイバーパンクなる言葉が陳腐に写る時代がやってこようとしているようだ。
2014_10_28
アルミのリサイクルでつくるスツール
バーカバノンにぴったりとマッチするスツールのことをいつも頭の片隅で考えています。そんなこんなで脳味噌のアンテナを立てていたところ、面白いプロジェクトがかかってきました。
それはデザインプロジェクト「CAN CITY」。ブラジルで非公式労働者たちがアルミ缶などを回収し、リサイクルしてアルミスツールをつくっているとのこと。
3:43あたりに完成したスツールが出てきますが、この材質感がバーカバノンにマッチしそうで魅力的です。里山でチャレンジしてみたいのですが。アルミニウムが溶ける温度は660℃。鉄が溶ける温度は1534℃。容器は鉄製でOK。と調べていくうちに、必要な量が半端ではないことが分かり断念。
2014_10_27
ホルスを抱くイシス像

ほい、と散人さんからバーカバノンに頂きました。
イシスはエジプト神話における最も有名な神々のうちの一人。このホルスを抱くイシスの姿は、のちに幼いキリストを抱く聖母マリアの姿として転用されていったとのこと。
オールドパー(散人さん)、マッカラン(あおタントさん)と、キープも続々といただいております。
2014_10_26
森の中のバー

幻想の中の光景のようですね。
これがバーカバノン。
木々の中を分け入っていきますと姿を現します。
街中の店に行ってもそれほど楽しめなくなりました。
2014_10_25
遠い所のことほどウソをつきやすい

遠い所のことほどウソをつきやすいものです。
カナダ沖で起こった原油汚染をペルシャ湾のこととして報道してもなかなかバレないでしょうが、長崎県の沿岸で原油汚染が起こっていると事実でないことを書いてもすぐにバレます。また記事への批判は直接的に降ってきます。記者自身もその地域の一住民としての立場があり、これが記事への責任感を生んでもいます。ですから私は地方局を信頼しています。自身が体験した雲仙災害の際の報道姿勢も、地方局の記事には人間的温かさを感じたものです。
グローバリズムという便利な言葉でくくられる話題は、そのまま受け取れないと思っています。
マクドナルド問題も結局、グローバル企業の責任感への疑念が噴出しているということなのでしょう。自分の子供にその食品を食べ続けさせることができるか。そんな簡単にして根本的な視点。中国の使用期限切れ肉はその引き金であったに過ぎません。
2014_10_24
マクドナルド問題
悲鳴が聞こえてくるようなマクドナルドのTVCMが流れています。
しかしご注意いただきたいのです。

マクドナルド問題とは、売上低下がとめどなく続いていることではありません。
マクドナルドはホームページにメッセージとして
これからもマクドナルドは、
食のリーディングカンパニーとして
一人ひとりが真摯に取り組んでいきます。
と掲げられています。食のリーディングカンパニーとは食品業界をリードしていく企業のこと。そう標榜されるのであれば、ぜひこうした根本的問題の解決に取り組んでいただきたいと願っています。それが成し遂げられた結果として売り上げが上昇するものと思います。
2014_10_24
ちょっとグッとくる言葉
ずいぶん前に気がついたことだが、物事を成し遂げる人たちは、座ったままなにかが自分に起こるのをただ待っているということはない。彼らは外に出ていって、自らそのなにかに飛び込んでいくのだ。 レオナルド・ダ・ヴィンチ
いつも顔を太陽のほうに向けていなさい。そうすれば、影はあなたの後ろにできるのだから。 ウォルト・ホイットマン(アメリカの詩人)
だってさ。
2014_10_23
ジャネの法則
ジャネの法則は、歳を重ねるにつれ時の流れが早く感じるというもの。心理学者ピエール・ジャネはこう言いいます。6歳の1年は、人生の6分の1。けれど60歳の1年は、人生の60分の1。だから年齢を重ねるほど短く感じられると。子供の頃は新鮮な驚きに満ち溢れていますが、人生で新しい局面に出会わなくなれば単調になり1年は早くなるわけです。
家と職場だけを行き来している人、振り返るとこの3か月で初顔あわせした人がいない人。そんな人生つまらないでしょう。
遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん。
2014_10_22
踏み出せ、オジサン
時は過ぎていく。
肉体は,確実に老いていく。
あらがえぬ事実だ。
十年後はどうなっていることだろうと思う。
彼の人生は,まるで夢膨らませて走るキャンピングカーのようだ。彼をみていると,僕たちは何だってできそうな気がする。彼は教えてくれる。結局僕らは生きてるだけなんだと。なにを後生大事に守っているんだいと。なにを縮こまっているんだいと。
(以上は拙作『星のきかんしゃ物語』から)
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私の父はよく老後を口にする人だった。引退したら、あれをしたい、これをしたいと。そんな父に老後はなかった。五十代半ばで父は逝った。無念だったろうと思う。若いころ活動的な人だっただけに、その無念さは筆舌に尽くしがたいものがあったと思う。
父の葬儀を済ませたとき、私は二十代後半だった。ふとわが身を振り返り、自分が人生というプールの折り返しをターンしているのだと感じた。
財形貯蓄型の人生をやめた。
働きながら楽しむ。多忙な時期だからこそ、やりたいことをやる。黒くしなびてクシャクシャになったリンゴのようになる年齢まで、自分のやりたいことを先延ばしすることなどしない。
今週末の土日、里山に行きます。来ませんか? 初めての方のご参加歓迎。循環することで水はうつくしく保たれます。新しい方のご参加は私たちの楽しみです。ご希望の方は、メールをいただくか掲示板に書き込まれてくださいね。安いウイスキー一本ぶら下げて遊びにいらしてください。
2014_10_21
バーカバノン

・散人さんのコメント。
英語にCOZY(コージ)という言葉があるが、それは「居心地のいい」という意味。 東京に昔コージ・コーナーという喫茶店があった。「居心地のいい空間」と でもいうのか。
カバノンバーは狭い。四人が限度だろう。つまみは「一休」から持って行く。 玄人の「つまみ」は旨い。先日は島原独特の「イギリス」も持参した。 酒は最近は「オールド・パー」だ。その琥珀色が気分がいい。
亭主「まつを」がいて「機械屋」さんがいた。もう「灰汁(あく)の抜けた」 間柄だから気負わなくていい。主役は「酒とつまみ」話は脇役。
カヴァノンバーの開けられたドアーから見える里山の木々は美しい。 北欧には森林ものという小説のジャンルがある。村上春樹も書いた。 人は何かに疲れたときは「森」に逃げ込み心身を癒しまた下界に帰って 行く、のが「森林もの」のテーマだ。
走るのをしばしやめて森の中の「カヴァノン・バー」に来てみませんか?
2014_10_20
バーカバノン
極小休暇小屋の中のバックヤード側。男の隠れ家を解説しましょう。
中央に光る地球ランプ。その左に散人さんプレゼントのレミーマルタン樽ボトル。地球ランプの右上に水タンク。さらに右下に極小シンク。周辺にまな板やキッチン道具。
一番上棚左側に最近取り付けたCDラック。
下の段は右側からリチャード・アレンのスピーカー。巻きついているシールドはLED電球用のもので屋外デッキなどに使用。その左にオーディオシステムが少し見えています。その左にグラスや食器。この下には皆さんの各種お酒キープがありますが、キープされるならスコッチなどのスピリットが味覚がかえらずよろしいかと。その左に、カバノンライフには欠かせない除菌用アルコールスプレーなど。
楽しむ語る、食べる、飲む、聴く、観る、寝る。そのために欠かせぬアイテム。初期にあったインテリアのためだけの置物などは気付くと排除していました。男の趣味の空間はこういう風になります。
2014_10_19
バーカバノン

若者や女性が同席しない夜は、知の恥による弛のためのバー。散人さん、オールドパーをキープ。バカラに注がれ、氷を掻き回す軽やかな音がまるでゴングの如き役割を担います。縦横無尽に飛び交う世のありとあらゆるテーマ。
家に置いていたCDの多くをカバノンに移動。BGMを鳴らすのはリチャード・アレンのスピーカー。そうそう、先日、村上春樹のエッセイを読んでいたところ、彼が最初に接したのがビクターのステレオセットで、その次がリチャード・アレンのオーディオだったと知りました。この変遷は私と同じものでして、少しだけうれしかったですね。こうなってきますと、アンプのいいやつが欲しくなってきます。
2014_10_18
うんざり、ゆるキャラ
どうしたことでしょうね。高齢社会が進行しているのに、ゆるキャラが持てはやされているのは、ベクトルが逆で理解に苦しみます。考えられるのは大人がヨーチになった?
2014_10_17
大塚国際美術館
「国内ならどこに旅行に行きたい?」と私。
「私は家でゆっくりしているのが一番です。……あえて、あげるならば……」と言って、家人が挙げたのが大塚国際美術館でした。
ここには、千点以上の世界的名画が大型タイルに絵付けされ展示されています。作品サイズはオリジナルと同じ。館内を全て鑑賞すると4Kmの回廊を巡る計算になるという巨大美術館です。
確かにマチエールは分かろうはずはありませんので、鑑賞する際はドデカイ美術画集を観に行く気持ちで出かけるといいのでしょう。
ポカリスェットなどの大塚グループの経営。なんでもタイル製作事業に乗り出した途端に高度経済成長の終焉時期を迎え、それならば美術分野に転用しようということがこの美術館創設のきっかけになったとのこと。
実はここにはシスティナ礼拝堂にミケランジェロによって描かれた『最後の審判』が再現されています。家人は学生時代にミケランジェロ専門の美学教授に指導を受けていたのでありました。
2014_10_16
おもしろくない街

どうしてこうも、おもしろくない街が増えたのでしょう。旅のおもしろみが減少してきています。
勝手知ったるコンビニを訪ねてもワクワク感は得られないように、文化の差異があってこそ旅の醍醐味はあるわけでして。

平たい地域が苦手な自分を発見しつつある私です。あまりに平地が続いている土地では、まるで仕切りのない空間で感じるところの身を隠す淀みのなさを感じます。なんといいましょうか、逃げ場のなさといいましょうか。森に行くにも1時間以上走らねばならないなんて。
2014_10_15
LED電球

今回のノーベル物理学賞受賞はLED開発者3名に贈られました。世界の電力の20%が明かりに使われていますが、LED照明の最適利用で4%にまで減らせる可能性があるとのこと。家計側から見ると約1.6年間で元が取れる。
なお、3人は共同で研究を行ったわけではなく、赤崎氏と中村氏は犬猿の仲。先行していたのは名古屋大学に在籍していた赤崎氏と天野氏。中村氏は彼らから15年遅れで研究を開始したとのこと。
2014_10_14
テオ・ヤンセン
テオ・ヤンセン展が長崎県美術館で開催されています。10月9日(木)-12月7日(日)
以前から好きな作家で、開催してくれた長崎県美術館に感謝。

13日は作家本人もいらっしゃいました。気さくな方で、サインをいただき、写真にも私と一緒に納まっていただきました。写真をよくご覧いただけばお分かりのとおり額に生傷。こちらで組み立てる際の災難でしょうか。

作品はその有機的な動きと形態もさることながら、実際に接すると写真のとおり半端ではない手作り感がその魅力の一つとなっていることが分かります。

こんな感じでスタッフの皆さんがソリャッと気合を入れてデモンストレーションで作品を動かしてくれます。容量感が半端ではありませんので、鑑賞者からため息が漏れます。写真もフラッシュなしで可です。
印象的だったのは、県美のスタッフの皆さんが活き活きとされていたこと。それは館内全体に満ち満ちた活気であり、訪れる私たちも楽しくなるものでした。展示作家によってこれほど美術館が変わるのかと感銘深く拝見してきました。
2014_10_13
アルヴォ・ペルト
今回の世界文化賞が発表された。音楽分野で受賞したのはアルヴォ・ペルト。
ペルトの音楽↑を聴いて驚いた。こりゃイーノとハロルド・バッドによるアルバム『鏡面界』だ。私が最も敬愛するアルバムとして挙げている一枚。
2014_10_12
台湾かき氷

「今日のお昼はスパゲティ」的記事は極力避けている。クダラナイからだ(ここまで書いたところで少なからぬブロガーを敵に回したことだろう)。
けれど本日はそんな食い物の話だ。
びっくりした。はじめての食感だった。長崎で食した。家人によると台湾かき氷は今夏話題になっていたらしい。「台湾かき氷 長崎」で検索すると店の名前も出てくる。
2014_10_11
白井晟一
長崎県で一番好きな建築をあげるならば親和銀行本店だ。設計者は崇高なる建築家 白井晟一。

静岡市内で最も感銘を受けたのは芹沢銈介美術館。ここも同氏の手による設計。白井氏のつくった知的にして上質な空間に包まれている至福。展示内容の芹沢氏ゆかりの品に惹かれなくとも、出かけるべし。どなたが訪れても建築の力とはかくたるものかと圧倒的力を持つ。静岡のおすすめポイント。ちなみに隣接して登呂遺跡がある。
今回、改めて白井氏について調べてみた。確かに不可解さのある人物である。
2014_10_08
今日から静岡
静岡ってどこに寄っていいのか見当もつかない。

閑話休題。最近ツイッターで私がツイートした写真はこんな感じだそうな。
私目のフォローはこちら。
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2014_10_07
里山遠し

10月は里山に行けないようです。
多数の出張。その合間に職場で仕事。
自宅テラスのファイヤーピットで楽しみたいと思います。
行けるころは寒くなってるでしょう。
2014_10_06
長崎デザインアワード2014

長崎県美術館のエントランスで受賞作が展示されていましたので行ってきました。写真左が選定委員特別賞(塚本カナエ賞)受賞となった城谷耕生さんのスタジオシロタニによりデザインされた「格子仏壇」。その隣に下がる「ひかりの吊りタイプランプ」は土井千代子さんによりデザインされたもので選定委員特別賞(森田昌嗣賞)受賞。お二人には長崎インターネットラジオでインタビューをさせていただき貴重なお話をお聴かせいただいていました(上記のお名前をクリックするとインタビューを音声で聴くことのできるページに飛びます)。他のデザインもハッとするものが続き、同じ県民としてうれしく思いました。他の方々にもお話をお聴かせいただく機会があればうれしいですね。
2014_10_05
本日のまつを
本日は本当に珍しく家にいます。つれづれに記事を一日綴ってみます。
- ティ・斎藤さんモテる
写真はモテまくる某日のT・斎藤さん。「ながさきガイド」のウエブマスターです。人気サイトの管理者ともなると、かくたるものかと再認識するほどのモテ方、なんというかカリスマ的モテ方でありました。氏にご出演いただいた長崎インターネットラジオのインタビューはこちら。
- イタリアンカレー没す
イタリアンカレーを前面に押し出していたレストラン。イタリアのカレー?と思っていましたが、先日訪れるとメニューから消去。むなしく立ち続ける看板。南無。
- 池波正太郎の作品が並ぶカクウチ
代治朗さんへ。諏訪ノ森です。
- ぶんぶんバイク
他県他市に住んでいらっしゃると分からない長崎の実態。小バエのようなバイクの走行。車間を縫うように走行する輩の問題。写真は西浦上トンネル内で中央線をはみ出して走行する図。
- ゴボウ天うどん
九州外では、ゴボウ天うどんがデフォルトではないと知った時の軽い衝撃。
- 内藤陳さんのバー
散人さんが行きつけだった内藤陳さんのバー俯瞰図がありました。書名は『河童が覗いたニッポン』だったかな。カバノンで読み返していたら載っていました。
- 岡野さんの作品展
岡野雄一さんの作品展が12月にあります。写真はハレーションを起こす岡野さんの奥で微笑む山本正興さん。氏の近所のワインバー閉店の訃報。
2014_10_05
思考の真空

深夜2時、カバノンに目覚める。
戸と窓を開け放し音楽をかけて寝入っていた。塗装換気のためだ。見事に乾いていた。外には月が輝く。戸を閉める。床を雑巾で磨き上げ光沢を出す。
それから3時間、ぼうっと室内を眺めていた。目の前には薄闇に浮かび上がる室内。思考の真空。自宅では作り出すことのできない時間帯。途中で何度か「私はこんな真夜中に何をしているんだ」と思う。思いつつもまた思考の真空に滑り込んでいく。そんなことが何度か続きベッドに潜り込んだのが5時。次に目覚めると外にはまぶしく温かい朝日があった。不思議な時間だ。
仲間たちを招き入れればすぐに塗装は剥げ始めるだろう。それでよし。バーはお客様と共につくりあげるもの。ここにはすばらしく文化的で個性的な方々が集われ、かけがえのない時間を紡いでくださる。床塗装の劣化は、男の皺と同じく誇るべきものだ。
2014_10_04
カバノンの床を塗る
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墨汁にベンガラを混ぜ水に薄めて塗る。二度塗り。塗った直後は黒い。乾燥するにしたがって色味が薄まり、朱が表に浮かび上がってくる(写真参照)。
よく乾かした上から、コニシの塗装剤ニューウッドコートを塗る。これは未塗装木床材専用のロウを主成分にした乳化性ワックス。ネットで取り寄せてひっくり返りそうになった。鍋程度のサイズを予想していたが、自宅に来たのは業務用の缶高が膝程もある大きさ。あらゆるところに使う予定。
ニューウッドコートを塗ると黒味が見事に復活する。これを磨き上げ光沢を出す。
夜になると、小さいながらも独特のソリッドな空間が出現。
食物も少々でいい。その方がここには似合う。てんこ盛りの時代は終了。
「断捨離ですね」と小にょろくんから指摘されたように、カバノン内部の家具も減少させていってをります。その一方、百科事典は役に立つ。室内で使い勝手のいいブロックとして使うと洒落ている。
2014_10_03
相手がどう受け取るか理解できていないメール
時々思い出すメールがある。なんともスットンキョウなメールだ。里山道楽を始めそれほど経たない頃に、それは見ず知らずの人から突然私のもとにやってきた。
「里山道楽の場所をあれこれ探していましたが、やっとこの度見つけました」という趣旨のもの。
ここをお読みの方はお分かりいただけようが、不気味な内容である。
そこで私はこんな内容のメールを返した。
「よく見つけられましたね。すごい!と私が書くとでも思われてメールされたのでしょうか?非パブリックな場を探され勝手に立ち入られる行為は不気味です」
自分が伝えたいことを伝えたくて書き、相手がその文面をみてどう心が動くのかということに気が回っていない。時々同様なトラブルを起こしていることだろうと思う。言葉の力に思いを馳せる。
実は最近、このメールの送り手の顔が頭に浮かぶ。なぜか身近な人に似ている(笑)。そうであってほしい。私の周りに現れていない人が里山の所在地を知っていることはぞっとする。
2014_10_01
地域移住
地域移住を希望している20歳代で4割近くになっていることをマスコミが盛んに取り上げ始めた。しばらく続くだろう。
そう、若者よ、豊かさは地域にあり。来たれ。
内閣府が9月に発表した「農山漁村に関する世論調査」がこの発信源だ。
覚えておいでと思うが、5月に発表され話題となった消滅可能性都市とからんでいるだろう。消滅可能性都市とは「これから人口が減っていけば消えてしまう都市が表れる。それを見るには主に子どもを産む20~39 歳の女性の人口の動きを見ればいい」というものだった。発表したのは日本創生会議。実はこちらも内閣府の取組(こちらをご覧いただくと内閣府「地域の未来ワーキング・グループ」の第4回会議に日本創生会議あり)。
マッチポンプというやつだ。これを5月に出して、今度は9月に対策を出す。日本の官僚は考えているなと思う。諸外国の官僚に比べると優秀だ。
号泣会見で話題になた兵庫県の野々村竜太郎議員の一件も、この一連の流れに類する。そう思っている。
なぜか。「Bar指のつけね」での散人さんが7月に書かれたこの視点がキーだ。
「地方議員の粛清が続くのは訳がある。それは平成の大合併から10年経過し、 本年度から交付金が縮小されるが、まだバカな議員たちは以前の夢(使いたい 放題の)覚めず、予算の合理化をしようとしない。 そんな輩への中央からの「お灸」をすえられているのだ。 バカ首長や議員の摘発はまだまだ続くだろう。」
さらにこちらの木下斉氏のツイートを読むとよく理解できるかもしれない。要点は「消滅可能性都市のウソ。消えるのは、地方ではなく「地方自治体」である」ということ。
皆さんの多くは、政府が人口減少に伴いコンパクトシティの方向に舵を切ったことはご存じだろう。結局はこの軸を中心に大きな潮流が渦巻いていると思う。
2014_10_01
言葉の力