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  • 2014_12_28
    だんだん分からないことが広がりつつあるな

    昨日、電気屋に行ったのですが、展示物の半分ぐらいが分かりませんでした。30代半ばのある時、本屋の雑誌コーナーで 「お、だいたいの分野に自分は関心を持ってて、話題に入っていけるな」 と感じたことの逆ベクトルを痛感しました。大型家電量販店をうろついている人の何割程度がだいたい分かっているという意識を持って歩いているのか懐疑的です。家人曰く、「ネットで商品見ている方が理解しやすいですね」 量販店はだいじょうぶでしょうか。展示レイアウトもむちゃくちゃ。主婦の目線から見ると炊飯器の上蓋面は見えない展示をしていました。
    以下、徒然なるままに。
    本田翼なる女優もまた困難を迎えた場所から一目散に逃げ去る目をしています。モデル出身者には多いですね。
    映画『her/世界でひとつの彼女』の日本語版声優を務める林原めぐみは実に役柄に合っていました。声で気になっているのはNHK朝のニュースの天気予報士 渡辺蘭。彼女の声は高低差がありすぎて聴きづらいですね。聴きづらい声といえばあの鬱性の音声の壇蜜が消え入っていてよろしかった。散人さんご指摘のお騒がせ境界型人の一人。
    長崎県美術館のホームページ。間違ってます。新年は2015年です。


    大掃除。私の担当は鍋磨き。ステンレスは一種の趣味であります。




  • 2014_12_27
    グッとくるボーカル


    エリザベス=シェパード。すばらしい。
    岩永嘉人さんの個展に出かけてきました。この作品(クリック)に魅せられました。すばらしい。この作品の繊細さと緊張感は現物を観ないと伝わりにくいでしょう。


  • 2014_12_19
    世界の暖房事情
    家庭における用途別世帯当たりエネルギー消費量の欧米諸国との比較

              出典:「省エネルギー計算プログラム利用者の会」

    今回調べてみて、家屋の暖房事情は貧しいのだと改めて知りました。
    先進国都市部の基本的暖房スタイルは、二重窓など断熱性の高い家屋に、セントラルヒーティングだと言います。セントラルヒーティングは建物を建てるときに基本的に配管を組み込んでおくのが一般的なようです。ですから日本のエネルギー消費は極めて少ない。暖房費を多く使っているドイツの1/5程度。
    石油ファンヒーターやストーブは日本独自であることを知りました。海外では販売禁止が多いらしい。なぜなら家の中で石油や灯油を燃やすのが信じられない行為であり、火災の危険、酸欠、一酸化炭素中毒、揮発性物質なの排気ガスまみれになるから。欧米人は豊かな日本が未だに家の中で石油燃やしているのかと驚くといいます。ま、海外製品がお粗末という事情もあるようですが、排気を外部に出さないファンヒーターは私も喉を痛めます。
    パリを含むイル・ド・フランス地域圏では、2015年1月から古い家屋にある薪を使った伝統的な暖炉の使用がいよいよ禁止。
    逆に海外では冷房が一般的に普及していないようです。これは湿度の低さと関係しているのではないでしょうか。



  • 2014_12_18
    Skypeの同時通訳


    未来の世界を覗いたようです。Skypeのリアルタイム翻訳機能が一昨日からはじまりました。ただし今のところ英語とスペイン語の翻訳とのこと(日本語への投入は2017年に実現しました)。

                             出典:オックスフォード大学インターネット研究所



  • 2014_12_17


    今朝6時半。



  • 2014_12_16
    大型家電メーカーの商品デザインはなぜ凡庸の極みなのか
    ジョブズ時代のAppleのデザインは振るっていました。こんな逸話があります。
    東京アップルストア開店前日、ジョブズがチェックにやって来ました。彼は、ステンレス製ドアノブのヘアーラインが左斜め下方に揃えるべきところが、幾つかのノブが逆になっていることに気付きます。これをすべて揃えられねば開店延期。そう彼は告げたといいます。
    私も商品作りに関わっていて骨身に滲みることは、モノをつくった時点では製品完成道程の3分の1程度まで来ただけだと。消費者に渡る最終生産物は中間生産物とは違い、目的の機能を持たせることができた時点で始まりの終わりに過ぎないと体感しています。偏執的とも言われるジョブズのような美へのこだわりがなければ、このあたりを組織に理解させるのは難しいのでしょう。
    各社には優秀なデザイナーがいます。それは各社製品のコンセプトモデルをみるとよく分かります(クリック)。
    これが無難なものになり台無しになっていくのは、技術陣の主張、あるいはプレゼンを聴く経営陣の凡庸さだけに起因するのでもないように思われます。マーケッティングてやつは曲者です(炊飯器などのモックアップコンセプトカーとその市販車)。トヨタの多くの車種はソツがないのですが、凡庸の塊のようなデザインをしていて私は好みません。これは偏にマーケッティングの賜なのでしょう。
    「人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ。 消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない」 ジョブスの言葉です。
    美的センスは説明するという行為に馴染むものではありません。その本質においてデータ的支えを持ちにくい性質があります。美的センスに判断基準を身を委ねるには、日本の大型家電メーカーの優れた文化的資質を持つトップが独裁的権限を持つことが必要なのだと思います。
    リモコンのデザインは特に酷いものです。有名なアマダナのリモコンを見た後は、多くのリモコンがいかにアンポンタンなデザインになっているかお分かりいただけるでしょう。



  • 2014_12_15
    壊滅的な炊飯器ばかり
    炊飯器というのは、どうしてこうまでも酷いデザインの商品だらけなのでしょう。買い替え時期が迫っているわが家。皆さん方のお宅に置いてある炊飯器はいかがですか。
    キッチンに住んでいると言っていいわが家の場合、置きたくないのは樹脂表層のアイテム。濃いマスカラつけた若い女のようなチープさがいやなのです。
    鍋やフライパンはステンレス製、器や調味料容器はセラミックやガラス製、まな板は木製。それぞれ美しさを感じています。これ以外にいつも出しっぱなしにしているのはミキサーと炊飯器。ミキサーはラッセルホブスを使っています。残念ながら国産のものは樹脂だらけでした。
    で、炊飯器を探しているのですが、状況はなにか悪い冗談を見ているようです(クリック)。昆虫フンコロガシみたいなものばかり。この市場は技術畑の人の発言が強いのでしょうか、それとも消費者側である日本主婦層が寄ってたかってアンポンタンなのでしょうか。いいなと思った製品は名デザイナー柴田文江さんの手になるものでしたが、これもすでに発売中止。困った困った。



  • 2014_12_14
    出島クーヘン

    先日、TVで取り上げられた長崎の新しいお土産『出島クーヘン』。買ってみました。ほんのりラム酒の香りで大人のスィーツ。パッケージは本のかたち。オシャレです。
    1箱1080円。ボンソアールで販売。アミュプラザ内、本店(長崎市音無町6-7)、東長崎店(長崎市平間町698-1)



  • 2014_12_13
    モダニズム建築を救え


    来る東京オリンピックを機に建て替えが明らかとなっているホテルオークラ東京。我が国のモダニズム建築の行く末を嘆くトーマス・マイヤーが巡る日本。
    自分の住環境を振り返って、確かにと。モダニズム建築はレトロ化するのが早く感じています。算盤周辺よりもパソコン周辺が急激に旧型が時代に取り残されるさまに似ています。



  • 2014_12_12
    ワークデスク

    どう動くのか。どう使うのか。どこで食べ、どこで会話し、どこで本を読み、どこでパソコンやTVを観て、どこで音楽を聴き、どこで眠るのか。そしてそれはどんな時間帯か。
    パソコンについて考えてみましょう。ネットに繋がったパソコンは家庭で共有スペースに一台のみを置くべきだと思っています。隔離された部屋に置いては問題も生じやすいので家族と共有するスタイル。けれど他の者の目線に常にさらされているのも機能上よろしくありませんので、ディスプレイの角度が決まってきます。
    そこは家族の情報収集センターになりますから、書物も近くにあったが便利ですし、各種ワークができるようにある程度広いデスクが必要になります。複雑な配線のためには通常の机では不便。そこでボックスに長い板を置いただけのデスク。また狭い部屋を広く感じさせるためには、全体を低く抑えることが大切ですのでソファーに合わせた高さに決まってきます。
    夜の照明は主室のリビングを明るめにして、こちら側を低めに。そこでデスクライトを設置。
    楽しいゲームのような思考です。



  • 2014_12_11
    玄関を本棚に
    DIYがマイブームになっています。いつかやろうと思い手つかずだった箇所が減り、この極小住宅にはそれほど残っていません。懸案事項の一つとして残っているのが玄関。家のファーストインプレッションを与える場所が未だにすっきりいっていません。
    ここで言うファーストインプレッションとは、誰のものかと振り返ります。そう再考すると、お客様ではなく、家族のものにしたいと。お客様に「どうだ観てくれ」という面構えをしているのではなく、家族が家に帰るたびに確認する「私の家」というものを調整する場所。では私はどんな要素をわが家に求めるのでしょう。思いつくままに列挙してみます。
    安らぎ、親しみ、清潔感、知性。
    改めて挙げてみて「へ~ぇ」と自分でも一種の感慨。
    さらに「安らぎ、親しみ、清潔感、知性」のある空間と聞いて頭に浮かんだのは、長崎市立図書館の閲覧スペースの隅っこ。「へ~ぇ」。ここで飲み食いもできれば最高。ということは図書カフェ? 早速検索(クリック)。「へ~ぇ」。いろんなヒントがありますね。
    玄関の狭い空間に本を置く。なるほど……。わが家の場合、玄関を経由して各室に行き来しますから、ひょいと手に取る雑誌などを置いておくのは理にかなっているかもしれません。靴箱をリペアし、その上に雑誌を並べ、A4大の丸みのある石を二つに切ったブックエンドで支持っていかがでしょう。また靴を散乱させないような仕組みも考察……。



  • 2014_12_10
    市松模様……江戸庶民文化とポップ

    トイレ床を市松模様に張り替えました。素材はクッションフロア。施工法はサイト上にたくさん載っています。最近は動画での解説が多くなってきましたので助かります。
    市松模様。世界的には紀元前から存在し、日本でも古墳時代から認められている柄です。市松模様と呼ばれるようになったのは、18世紀中頃、歌舞伎役者の初代佐野川市松がこの柄の袴を用い人気を博してから。
    これ以後のチェック柄と、それ以前あるいは他地域のチェック柄はテイストが異なります。市松模様はポップ。まるでウォホールの作品のようにポップです。
    日本の江戸庶民文化が近現代美術史に与えたインパクトは広く認知されています。それは庶民文化の大輪が開いた江戸の持つポップさの賜。誤解を恐れずにいうなら、江戸庶民文化はポップという意味合いで浅いのだと思います。歌舞伎のメイクは、人間の本質が善悪混濁することを前提に書かれる純文学等と異なり、悪役が青、正義役が赤と最初からまるで戦隊物TV番組のようにパターン化され美しいほどに浅い。そんな浅さは江戸庶民文化に遍く浸透していまして、なおかつその基盤の上に日本人特有の類まれな技が注ぎ込まれていきました。ですからこそポップさが正面に出て世界のアートシーンに強烈なインパクトを与えることができたのだと思います。
    とまあ、そんなポップなテイストのトイレに変身。なお写真のブラックの部分が赤いならキュブリック・テイストになります。

    • 散人さんのコメント
      ポップアートを浅薄な大衆芸術だとすると、それ以前は欧州は王侯貴族が、日本では戦国以来武士が芸術をリードしてきた。利休の唱える芸術論の「侘び寂び(わびさび)」などは表現より精神論すぎて大衆より程遠い世界。江戸の「華」は元禄で咲き誇った。当時江戸は人口100万人を誇り世界一。穀物農本主義が金銀胴の三貨の時代になり、北前船弁才船が縦横に走り、大型輸送が可能になり、士農工商の最下層の「けしからん階層」の商人の時代到来だ。それまで底辺の置かされていた商人はその実、巨大な資金と情報量を獲得し実質武士に肩を並べるに至った。渡辺京二氏らは「日本の近代化が明治維新から始まったというのは西洋かぶれした日本人の見解であって、これが生活まで浸み込んで自らを卑下する心情となった。日本の近代化は多くの点で元禄に始まった」と云う。商人文化が「まつを」の云うエドポップアートを造った。ある種の浅薄さがあるのは頷けるのである。


    • 捨老さんのコメント
      「芸術はアメリカで壁紙となった」と言わしめた。70年代に躍り出た所謂新語「ポップ」の定義については、個々の思い入れも多々おありかと思うが、一応、量産大衆文化の意としておいて。
      この「量産」と言う点に着目するならば 江戸時代は少し意味が違っていたと言わざるを得ない。何故なら、江戸には画一製品量産のマシーンは無かったからだ。量産と言えども「手製」であり、個々唯一の個性と価値を有していたことになる。
      そこで見逃せないのが「江戸の看板」である。かのモース先生は大量に古看板を蒐集し、美術品として大儲けしたようだ。「この地球上の表面で生息している文明人で日本人ほど自然のあらゆるものを愛する国民はない」 「人々が正直である国にいることは実に気持ちが良い」(日本その日その日―E.S.モース・石川欣一訳)。そりゃそうだろう(笑)。
      そもそも派手な看板が流行し始めたのは、越後屋の建看板に「げんきんかけねなし」とあるように、それまで盆暮の支払いが当たり前で、人によっては値を変えてさえいた商慣習を破棄して、現金販売の「正札制」が実行されはじめたことに始まる。正札販売の世界的嚆矢を誇っているのは1823年ニューヨークのA・T・スティワート商店となっている。しかし「三井家旧記」によると天和3年、実に1683年に正札販売がはじめられており、これは米国より140年前である。もちろん明治37年に「三越呉服店」になった創業延宝元年(1673)の越後屋三井呉服店のことである
      有名なものでは「団十郎艾(もぐさ)」の看板があった。「近代世事談」(享保一八年板)に「団十郎艾、元禄のはじめ、神田鍛冶町箱根屋庄兵衛といふ者、箱根の湯泉晒と称して切艾を製す、看板あるひは艾の印に三ッ角の紋を付る。これ市川団十郎といふ芝居役者の紋なり。此切艾の製よろしとて江戸中に流布す。是を倣ひ所々に切艾の製あり。庄兵衛が印を模して、おのおの三ッ角の紋を付て、三升屋兵庫、市川屋何某などゝ名を付てこれを売るなり、団十郎がはじめたるにあらず。」とある。
      商標借用も著作権も、良心任せの大量流布の時代となったが、同じものは一つとしてなかったのである(笑)。

    • 散人さんのコメント
      とは云いつつ、ポップになっていく江戸町民の文化にお上は「奢侈(しゃし)禁止令」を度々出した。そこで町民の知恵は本家帰りの色合いを編み出す。「四十八茶百鼠藍」である。地味な色合いの工夫を凝らした。茶は歌舞伎役者名を付けた。梅幸茶、団十郎茶など。ねずみ色は利休鼠も。白秋は「城ヶ島の雨」で「利休鼠の雨が降る」と歌ったが知らない人が多かった。それらの色合いの着物が「粋(いき)」ということになった。庶民のしたたかさがある。九鬼周造は粋とは「あかぬけていて、張りがあり、色っぽいもの」と定義した。流行歌「お富さん」に「粋な黒塀 見越しの松にぃ」とある。数々の弾圧にもめげず江戸町民はしたたかに独自の美学を追及した。

      色ものは芝居(歌舞伎)の世界。「江戸紫」はあの桃屋の佃煮「江戸むらさき」ではない。あの「ムラサキ」は醤油にかけたもの。染色の「江戸紫」はあの団十郎十八番(おはこ、ともいう)、「助六由縁江戸桜」での助六の鉢巻の色である。ではなぜ「紫」にわざわざ江戸という地名を冠したのかというと、「京鹿の子」に対抗してのである。東西の染色の技を競った。「京鹿の子」で直ぐ浮かぶのが「京鹿の子娘道成寺」である。紅花染の赤である。であるから正式には「江戸紫に京鹿の子」という。

      17Cから18Cにかけてのヨーロッパは植民地政策によってアジア諸国の文化を知ることになった。特に中国の陶磁器、工芸品、絹織物、家具、中国式庭園、などである。この流行を「シノワズリー(中国趣味)」という。それまでのバロック、ロココといった様式に対して新鮮さを求めていた人々を魅了した。日本の代表的な工芸品である漆器もシノワズリーの一部と捉えられオランダの東インド会社を介して輸出されていた。ジャポニスムよりシノワズリーが先行したのだ。

      しかし、中国はアヘン戦争で大変な状態になり欧州における中国のイメージが著しく低下したのであります。折しも1855年第1回パリ万国博において、交易のあったオランダ展示部門に日本の産物が紹介されたのです。これは今書籍を繰りながら書いてます。書棚からホコリをポンポンと叩きながら書いているのであります。「日蘭交易史書」という本であります。開国してのち1867年に第2回パリ万国博覧会に幕府は始めて正式に参加し、薩摩藩、佐賀藩、民間が出品した。ここで日本ブームに火がついたのであります。だが幕府転覆の1868年、所謂維新になった。さてどうした?

    • 捨老さんのコメント
      大向うの歴史観から、少し視点を引き寄せると。
      日本は飛鳥時代以前から、当然のようにシノワズリ「皮切り」の国を自認する歴史を有しますが、このステレオタイプとも言える歴史観が時として、自国史観の目隠しとなりその埋没に相乗した混迷を生じる点は悲しむべき現実かも知れません。
      ご存知のように徳川時代は(ある意味代治郎社長的と言える)内需の充実と安定を眼目とした時代で、いわゆる「鎖国」と呼ばれてきましたが、けっして閉ざされていたわけではなく、視線は世界に向けられていたことは多くの史料に見る通りです。
      秀吉の黄金の茶室から続く、徳川大奥の華美、御殿作りの豪奢、東照宮権現造り、琳派の興隆等々、この時代を「徳川バロック=江戸バロック」の開花と呼ぶ論者もいますが、このことが江戸の庶民文化を刺激し爆発させる大いなる動因となったことは間違いないのです。
      一方「量産」に眼を移せば、秀吉が陶磁器に価値を見出し半島から招来した陶工たちに望んだものは、けっしてその芸術性を第一義としたものではなく、まずは「登り窯」が生み出す大量生産による産業構造の変革にあったことは、茶の湯において陶磁器・磁器ではなく、陶器・陶土器が芸術的主流であり続け、後代までも和人好みで有り続けたことにも明らかです。
      こうして 弥生時代から存在した「鋳型・鋳金鍛冶」文化も、「木彫・印刷」文化とともに量産文化として再燃。産業構造は確実に変貌し、商人文化の開花へとつながるわけですが、寺院や歌舞伎の商業活動が重要な意味を持つのは言うまでもないことで、やがて散人さんご指摘の「パリ万博」へ漆器も「ハポン~ジャパン」と呼ばれ本領発揮、「タタミゼ(日本趣味)」が「シノワズリ」を凌駕して行きます(笑)。

    • 散人さんのコメント
      1868年政権樹立した明治新政府は、アジアの端に位置しながらもアジアを捨てる決意をした。グラバー画策の「長州ファイブ」が効を奏した。曰く「脱亜入欧」である。欧州を市場とする意識甚だしく、浮世絵などを中心に日本美術工芸品を政府主導で大量に輸出した。
      1873年ウイーン万国博を経て、1878年のパリ万国博でジャポニスムの熱狂は頂点に達した。この時期、浮世絵や北斎漫画に影響された画家たちは、マネ、モネ、ドガ、ゴッホ、セザンヌ、ロートレック。
      では「ジャポニスム」の何処に欧州の画家たちは目を見張ったのだろうか?

    • 捨老さんのコメント
      僭越ながら「脱亜入欧」には「アジアを捨てる」意はないと思われます(笑)

    • 散人さんのコメント
      「佳境」にって、散人一人よがりが生得の人間、過去離れていった女性の方々が同じように「貴方みたく身勝手な人なんて金輪際イヤ」と云っていた。まぁしばしお付き合いの程を。
      西洋で浮世絵を始めとする日本の美術工芸品のどこに驚き新しい発見をしたのか? 仏批評家エルネスト・シェノーは、日本の美術の特色は「シンメトリーの不在、様式、色彩」の三点であると云った。中でも非シンメトリー(非対称性)には少なからず驚いた。
      地球には(自然界)シンメトリーよりフラクタル構造のものが多い。日本美術はこの20世紀最大の発見である「フラクタル構図」を踏まえたものが多数存在する。
      自然と対立=西洋美術=左右対称、対称シンメトリー
      自然と対立せず=日本美術=非対称、アンシンメトリー
      中沢新一は日本人の「流動的知性」と云う



  • 2014_12_09
    タモリと卵かけご飯
    TV番組『ヨルタモリ』をご覧になってますでしょうか。月曜早朝、家族がまだ寝ている時間帯に録画で観ている私です。昔からタモリの地を出した発言に共感することが多く一人深くうなずいています。いわく、
    朝は和食。パンにバターを塗るときの乾いた音は食い物のもんじゃない。
    ミュージカルが苦手だ。映画『サウンド・オブ・サイレンス』でそれまで会話していた登場人物が突然歌い出すのは奇っ怪。
    幼稚園のお遊戯をバカらしく思った (激しく同感。私もお遊戯時間はエスケープし園内の砂場で一人遊んでいた子でした)。
    で、和食とくれば「卵かけご飯」です。「指のつけね」散人さんがこのようにコメント。
    • 「島原の「たまらん堂」の玉子は絶品で、東京ではビックリする値段がついている。あの魯山人の玉子かけごはんのやり方。玉子をオタマに乗せ、熱湯にそっと入れ、ほんのりと白身に火が通り、黄身の滑らかさが増し、コクが出たのをご飯に乗せる。少し醤油。旨いです。「たまらん堂」の玉子であります。
    たまらん堂の口福たまご 1箱10個入り \3,000。つまり1個300円ですな。
    で、タモリの卵かけごはんとして豆腐丼が話題になっています(クリック)。ここでも温泉卵が使われ、散人さんご紹介の魯山人のものとの類似点がみられます。



  • 2014_12_08
    沢田マンション


    私がどうにも苦手なものの一つに、ブランド家具を買い集めることだけを延々と書き綴っているサイトがあります。そんなサイトの管理人は結局のところ消費者。美術の世界で言えば、自分では作品をつくれない評論家と立ち位置は同じところ。私は下手くそでも片足はつくる側に足を置いておけたらなと願っていまして、昨日も中島工房にお世話になってモノづくりを楽しんでいました。
    さてDIYの興味のある人間の少なからぬ数の者が、高知にある沢田マンションを知っていることでしょう。ある夫婦が手作りで自分の一生をつぎ込んでつくっていったDIYマンション。一昨日、知人がそこに宿泊したらしいのですが、それがきっかけで昨日は改めてこのマンションについて読み直していました。



  • 2014_12_07
    選び購入する楽しみ

    家づくりの時ほど大量に品物を購入することは生涯で他にありません。例えば、コンセントカバーやトイレットペーパーホルダーから照明器具、漆喰の種類に至るまで自分で選んでいくときの楽しさ。私がよくやっていたのは「部材名 デザイン」と入力した検索です。コンセントカバーでもこれだけの商品があるのですよ(クリック)。自分の既知世界がいかに偏狭であるかを思い知らされます。
    それらを選定してはガンガン購入していきます。これでもかというほど買いますので、物欲が大いに満たされます。
    工務店にやってもらうと、いくつかの部材や間取りの検討はありますが限られた感じです。といいますか条件を伝え依頼した後は基本的に口出ししない方がいい。デザイナーなどの才能を最大に発揮してもらうというのはそういうことだと思っています。
    そんなに大量なアイテムを選定するのならば、時間がかかるじゃないかとおっしゃる方がいるでしょう。そのとおり。ニンマリと相好を崩して長いこと過ごすことができます。人生最高額の買い物をするというのに、その過程を楽しまないなど愚の骨頂です。この間、賃貸住宅に住み、現場に通っては選び購入し、つくっていきました。私の場合、半年ほどその状態で通っていたと思います。



  • 2014_12_06
    北欧デザイン史

    北欧は厳しい冬を過ごすため、住環境を重視する文化が育ちました。あの北欧デザインの世界。雪の中、暖かい室内で長い時間を過ごすには、住居空間に手を加えていくこと自体が楽しみになるのでしょう。歳をとるにしたがい私も体感しつつあるところです。厳冬烈夏は室内が一番。
    フィンランド人は昔サウナに暮らしていたと聞いたことがあります。今でこそ浴室ですが、住まいそのものであったと。寒さをしのぐために室内で焚き火をしていたことが、スモークサウナの起源であるとのこと。
    では、いつから現在につながる北欧デザインの潮流が流れ始めたのでしょう。
    そのためには、北欧には室内に閉じこもる時間が長いために高度に発達した伝統的手工業があったことを確認した後、話の舞台をイギリスに移す必要があります。19世紀イギリスでは産業革命による粗悪品への反感から、生活と芸術を一致させようとするアーツ&クラフツ運動がはじまりました。この芸術運動は20世紀ドイツのバウハウスへとつながります。やがて波は北欧に到達し、その機能性と伝統的な職人気質が融合して、シンプルでクラフト的な温かさをもつ北欧デザインが生まれたのです。
    第二次世界大戦で焦土とならなかったアメリカに戦後大消費時代がやってきます。北欧はここにインテリア製品を輸出。これらはやがてミッドセンチュリーのトレンドの中に受け入れられていったのです。



  • 2014_12_05
    中島工房

    家具の金属部品が壊れました。金属疲労。
    中島さんに助けを求めたところ快諾いただき、件の家具を運びました。
    今さらながら作業の様子を見て思ったことですが、とても小生ごときが追随できるレベルではありません。手数が違いますし、使用される道具の数が圧倒的です。工程の中には、火花が飛び散る場面ありの、歯科医の如き道具が唸りをあげる場面ありの。木工、金属加工、そして食品加工。工房には多様なる部面に向けた工作道具が整然と備えられています。
    他の方々はこんなときどうしているのだろうと空恐ろしくさえなります。お世話になりました。合掌。



  • 2014_12_04
    半DIYリノベーション
    実家は設計士が入ってつくった建物です。ですから自分の手で改造する気になれません。たぶん、多くのお宅は工務店や大工さんにつくってもらわれているでしょうから同じ思いでしょう。プロがつくった建物は素人の安易な介入を拒んでいる立ち姿をしています。
    一方、私の住まいは中古マンションを購入し、Adobe Illustratorを使って自分で設計図を描き、多くを自身でリペアし、できない部分を施主支給で大工さんに施工してもらいました。ですから今でも自身で作り直し手を入れていくことが当たり前な感覚でいます。
    半DIYリノベーションをやってみての感想。
    結論から書きますと、とても楽しいものでした。どのくらい楽しいかといいますと、こんな楽しいことを人には譲れないと思うほどに。巨大なプラモデルを組み立てているような感じとでも言っておきましょう。



  • 2014_12_03
    二重窓

    寒波がやってきていますね。と言いましても今度の日曜日は二十四節気では大雪(たいせつ)にあたり、暦の上では北風が吹き平地にも雪が降る頃とされていますので当然と言えば当然。けれどまあ突然に。
    さて昨日、内窓を設置しました。わが家は四側面のうち二側面がガラス張りのグラスハウス。そのため世界三大夜景と称する長崎の街を堪能できる楽しみはあるのですが、いかんせん冬場は寒い。その寒さには尋常ならぬものがありまして、簡単に言いますと一室が機能不全に陥ります。これを和らげんとネット上に散る様々な知恵を集め、冬を越してきていた実態があります。
    ガラス張りの家って特別な設備を設けないと半端ない寒暖変化の影響を受けます。かのフィリップ=ジョンソンのグラスハウスも、隣接するブリックハウスの地下に設置された空調システムがあってはじめて成立するわけでして。
    内窓の製品名はインプラス 一般複層ガラス
    で、どうか。結論から書きますといい製品です。あたたかい。明らかに効果があります。第一に隙間風が激減します。エアコン一つで暖房できます。昼間はエアコンなしでOKとのこと。
    静寂さも。朝、ブラインドを降ろしていると、雨が降っていることに気付きませんでした。
    ライフスタイルが変わります。
    今回の設置は業者さんにお願いしました。隙間風があっては一大事。
    なお私が参考にしたサイトはこちら



  • 2014_12_02
    「ヒロシマとナガサキから学んでいない」と法王

    武器輸出額 国別ランキング (出典


    いずれも国際連合の安全保障理事会 常任理事国。平和を論じているメンバーが、武器を最も作っておるわけです。



  • 2014_12_01
    ペイント

    DIYで室内を時折塗っています。
    たびたびどんな塗料で塗っていたのか忘れることがありました。
    私の家の場合、ホワイトが基本なのですが、ホワイトぐらい様々な色味がある塗料はありません。そこで最近は購入してきたらすぐに写真を撮ります。そういうふうにストックしていきますと、改めて各種の塗料を使用していることに驚きます。
    写真はハピオカラー。とても扱いやすい製品。
    私の場合、筆の扱いは少々得意とするところで、多少な箇所でしたらマスキングテープなしで塗ることができます。絵を描いていてよかったなと思う実利の一つ。そんなこともあって、汚れてきた所は気軽に塗っています。今回8年先送りしていたトイレドアの塗り替え。気持ちがいいものです。

     

     

     

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    Plofile まつを


    デザイナー。長崎市・島原市との多拠点生活化。人生を楽しむ。仕事を楽しむ。人に役立つことを楽しむ。座右の銘は荘子の「逍遙遊」。↓これは私の作品たち。

    「よくこんな事をする時間がありますね」とおたずねになる方がいらっしゃいます。こう考えていただければ幸いです。パチンコ好きは「今日は疲れたから、パチンコはやめ」とは思わないもの。寸暇を惜しんでパチンコ玉を回します。テレビ好きも、疲れているときこそテレビをつけるもの。ここにアップしたものは、私が疲れたときテレビのスイッチを押すように作っていったコンテンツです。