2015年9月
寺が結界を張る都市「長崎」
どこかにまとめた書物があるのかもしれませんが、自分の頭で絵解きしてみます。
西洋は高い壁、長崎は寺で都のバリアを作っていた
クリックすると原図を拡大で見ることができます。 |
鎖国時代、長崎は海外に開かれた都市であったことはご存じのとおり。ですから長崎は人が易々とは出入りできない封鎖都市にする必要がありました。そのバリアとして寺を使っているようです。西洋都市ですと高い壁を築くところなんですけれどね。上の古地図に寺社の場所を赤いベルトで表してみました。ね、すごいことになっているでしょう? 一目瞭然。実際歩いてみると、隣接する寺の間は一分の隙もないよう密接して建てられています。寺の敷地にいる門徒以外の人間は「こいつ誰だ」となるわけです。
鬼門 女神大橋の袂の神崎稲荷大明神ー出島ー春徳寺~七面山大菩薩は一直線上に
上の地図上に東と北という字が大きく書かれてますよね。東北というと鬼門。その方向の山の上に春徳寺と書かれています。このお寺を調べてみますと曰くありげですね。
実際、出島(その付近に西政所の奉行所)から春徳寺、そして私が長崎の鬼門の結びではないかと考えている七面山大菩薩が一直線上に並びます。
また裏鬼門である南西には女神大橋の袂に神崎稲荷大明神が祭られています。
今回の古地図も国立公文書館デジタルアーカイブで公開されている『肥之前州長崎図』を使いました。
漆とカシュ―
幼いころの記憶が蘇りました。金継ぎとは、欠けた器を漆でつなぎ、その上を金粉等で上化粧する方法。父が金継ぎし修復した陶磁器がTVで使われたことがあったことを思い出したのです。
よく漆塗りとして売っているカシュ―塗り
そんな環境で育ちましたので漆について多少目が利きます(笑)。そして少なからぬ店舗でまがい物を漆塗りと偽って販売されている現状を寂しく思っています。偽物は漆ではなくカシュ―塗り。上写真のカバノンの矢印で示した横丸太やカウンターはカシュ―で塗っています。
一般の方は、本物の漆はかぶれますので使えませんが、カシュ―はかぶれません。このように漆とカシュ―は体の反応からして別物なのです。
漆はジャパンと呼ばれるこの国の文化を背負ったもの。そんなまがい物を漆塗りと称して販売している店舗は、分かってやっている場合とそうでない場合があるようです。いずれにしろ目か姿勢が曇ってをります。
こうなっていたかも県区分
もしかしたらこういう風に県区分がなされていたかもしれません。明治36年の「府県廃置法律案」の文書に貼付されていた地図。この案は結局実現しませんでした。
九州再編の時には役に立ちそうな区分けですね
藩閥政治の時代なのに山口県や佐賀県が見当たりませんね。福岡県に下関が含まれていたり、鹿児島県も巨大であったり、そのため大分県・宮崎県がなかったり。これは調べてみると興味深い事情が出てくるでしょう。
長崎県は明治の一時期には現在の佐賀県を含んでいた
実際、長崎県は明治の一時期には現在の佐賀県を含んでいました。そのいきさつはこちら(出典:ウィキペディア)。-
「明治2年6月20日にはこれが長崎県へと改められ、旧肥前国域は明治4年の第1次府県統合の際に長崎県と伊万里県(現佐賀県)とに分立した。その後、佐賀県の統廃合の影響で徐々に長崎県の県域は拡大し、明治7年の佐賀の乱後には、政府による懲罰によって佐賀県全域が長崎県に併合されることとなる。明治16年、佐賀県の復県によって10の郡が長崎県より分離し、おおよその現在の長崎県が成立した。」
リンカーンもケネディも政府紙幣を発行しようとしていた時に暗殺された
ウイキペディアの政府紙幣から引用。
リンカーンは南北戦争時の戦費調達用として発行した政府紙幣を、戦後も続けると発表した。 その一ヶ月後暗殺された。 1963年6月4日にケネディ大統領の大統領令11110 (Executive Order 11110) によって 政府紙幣が復活するが、その約半年後の11月22日にケネディ大統領は暗殺された。
陰謀論的な偏った視点からばっかり理解した政府紙幣に関する前回の投稿↑を、ちょっと待てよと、ネットでもう少し検索してみました。 「政治家に(権力者)紙幣発行の全権を委ねるのは、非常に危険な事」というのが 中央銀行の存在意義のようですね。 選挙前に紙幣を刷って、国民全てに金を配れば、配った政党は大勝するでしょうからね。 これじゃ、買収を適法化してしまいます。
調べていて、もう一つ理解した事があります。 国債の件ですが、日本国が発行する国債の95パーセントは国内投資家(金融機関、年金基金等) と、個人投資家であった。国債を日銀が引き受ければ政府が紙幣を発行するのと同じ意味になり
其れは禁じ手とされていたのに、インフレ目標の為の金融緩和で、 日銀が大量国債を引き受けるという、禁じ手を現在進行中だという事。 ここで、又、陰謀論に戻りますが(笑)
そうやって刷り上げた、否、国債を日銀に買わせて得た円で、政府は 絶対に売る事ができない米国債を買わされ、軍産ネオコンから兵器を買わされているのだ。
バルコニーバル
外飲みにはベストシーズン。一人バルコニーに出て夕方から一杯。時代は風のように来ては去る。
シャワーを浴びてまたイスにもたれ、聴き慣れた曲に安心しつつ、また一杯。
「魂よ、謎なぞを解くことはお前には出来ない。 さかしい知者の立場になることは出来ない。 せめては酒と盃さかずきでこの世に楽土をひらこう。」 オマル・ハイヤーム
日暮れて溢れる虫の音、街の灯。
3Dで地図を見る
3Dで地図を見るサイト
「誰でも・簡単に・日本全国どこでも」地理院地図を3次元で見ることができます。上図は長崎市を3D化したものです。ここでつくれます。マニュアルはこちら。
これもハザードマップを探す際に見つけた副産物。それほど探さないと使いやすいハザードマップには出会えないということ。
標高がワンクリックでわかる地図
もう一つご紹介しましょう。自分の住んでいるところの標高がワンクリックでわかる地図。地図をアップしていってカーソルをあわせ、右ボタンをクリックするだけで標高を知ることができます。
新旧の航空写真を合わせ見ることができる
この地図には他に、新旧の航空写真を合わせ見ることができる機能も付いています。時代の流れを読み解き感慨深い一時を過ごすことができますよ。画面左上の「情報」→「表示できる情報」→「地図・空中写真」→「写真」。長崎の場合はここで、「最新(2007年~)」と「1974年~1978年」が使えます。この間には長崎大水害がありました。
長崎市ハザードマップ
どこにあるのか分かりずらい
総合的なハザードマップ
はこちら (土砂災害・洪水・高潮・地震津波・避難場所)。やっと見つけました。散々探し回らないとアクセスできない状況はいかがなものでしょう。人命に関わる情報が速やかなアクセス状況にないことは問題です。忘れないようリンク集にアップ。
また日本全地域については国土地理院の「身の回りの防災に役立つ情報をまとめて閲覧」サイトなどがあります。
行政に頼らない
私が中学生の頃、実家の横の崖が大雨で崩れそうになった時に、父が役所に相談しましたが、何も対策はせずに逃げろと言うばかりでした。近所の集会所は自宅以上に危ない場所にあり、どこにも逃げ場がないと判断した父は崖の上に登り、崖に雨水が流れないように溝を掘り、ブルーシートで崖を覆い、掘った土を詰めた土嚢で固定して我が家一帯が難を逃れたことがありました。
やがて雨が上がり、綺麗な作業着を着た役人がゾロゾロとやってきて崖を眺めていましたが、父が張ったブルーシートは、翌年の大雨シーズン前にも放置されたまま、何の対策もされぬままで、崖の下にカラーコーンが置いてあったのを覚えています。それはまるで犬のマーキングのように思えました。
私はその後実家を離れて、都合5回家移りをしましたが、いつの時も自然災害が起きない場所であることを第一に棲家を決めてきました。おかげで大雨が降っても大風が吹いても枕を高くして眠ることができています。仮に先祖代々の土地があったとしても、もしそこが危険だと判断すれば私はそこには住みません。死にたくないですから。
行政を信用して被害に会い、行政に責任を求めるくらいなら、金を溝(ドブ)に捨てる方を私は選びます。命はひとつです。
自分の命は自分で守れ
thomさん、結局そうです。雲仙災害で学んだことは、自分の命は自分で守れということと、昔からの言い伝えは守れと言うことでした。「島原の水無川沿いには家を建てるな」という言い伝えが古い家にはありましたが、災害の際に実際そこは埋まりました。
危険エリア指定すると不動産価値が下がると地元関係者が反対する
thomさん まつをさん の仰る通りです。
役所ばかりが悪いわけではなく、昨年の広島の土砂災害でみなさん知られた通り、危険エリアの指定をすると、不動産価値が下がる ということで地元関係者が反対するのです。指定されないと、指定地より対策は後回しになります。というか、対策されない というべきでしょう。
これと同じ理由と言うべきか、自治体が作成した立派な資料は、どこに公開されているか分かり難いんです。今は、インターネットがあるので、丁寧に検索すれば見つかりますけどね。昔は、全然分からなかったと思います。
GISで作成されたシミュレーションは、利益関係の変な影響を受けない科学的事実をそのまま表示してくるので、指定エリアかどうかは関係なく表示してきます。
今は、丁寧に検索して資料をみつけ、地形図、現地調査、伝承 でもって自分の地学的知識によって判断するしかないと思います。なお、今は、衛星の精度5mのデータが1平方キロあたり数百円で誰でも買えます。活用は、素人では、難しいところはありますけどね。画像で見てもかなり色々分かります。常総市あたりの鬼怒川の写真を見ると、三日月湖らしい痕跡があちこちにありました。元々、高低差のないあのエリア一帯をグネグネと蛇行して流れていたわけです。
それとね、問題ある場所は、周囲より値段が安いんです。お得感のある土地は、そこだけ低いとか、元々湿地だったとか、地盤が弱いとかあります。神戸でも、阪急神戸線より海側は砂礫の堆積層、山側は岩盤で山側の住宅は被害が少なかったです。不動産は、良く調査しないといけないでしょうね。
水害のハザードマップ
昨日の土砂災害に続いて、水による災害のハザードマップを二つ紹介します。
津波のために 長崎県津波浸水想定図
最大クラスの津波が悪条件下において発生した場合に想定される浸水の区域(浸水域)と水深(浸水深)を表したもの。県内全地域が網羅されています。
川の氾濫のために 洪水浸水想定区域図
こちらは河川の氾濫による洪水の想定をあらわしたもの。河川ごとに示されています。上図の諫早の本明川流域想定は厳しいですね。
土砂災害ハザードマップ 長崎県電子国土総合防災GIS
長崎県電子国土総合防災GIS
長崎県電子国土総合防災GISというのが、ありますね。動きが少々重い。
※お住まいの地区の土砂災害危険箇所、土砂災害警戒区域を見られることをお勧めします(まつを)。
阪神淡路大震災以降、国が電子地図化を推進し、防災情報をそれにレイヤーでかぶせるというのをどこの自治体でも進めていて、やってない府県はありません。茨城県もちゃんと整備していて、それを見ると常総市の浸水は、そのシステムのシミュレーションとぴったり同じです。それは当然といえば当然.。情報はあっても活用できるかどうかは別。
グーグルが開始したGoogle クライシスレスポンス
よくできてます。また、現在整備されているのは予測であって、リアルタイムに現況を把握するシステムはできていません。各種センサーの設置、UAV、監視カメラ それらからのデータをリアルタイムに処理して視覚化するシステムが必要になります。※このページから例えば国土地理院撮影の下のような動画に行けます(まつを)。
東日本大災害
今回の東日本の洪水は実りの秋を襲いました。一昔なら飢饉であり、国家が転覆危機さえ迎える事態が発生しています。今回政府はその認識を持って動くか注目。
日本人が食料を満足に食べられるようになったのは40年前、昭和も戦後の話です。それは農業関係者の絶え間ない努力の成果なのです。そしてご存じのとおり、食糧は国家安全保障の問題。
昭和東北大飢饉
飢饉も遠い話のことではありません。昭和5年~9年、昭和東北大飢饉がおこりました。これは『昭和東北大凶作 娘身売りと欠食児童』 山下文男著に詳しく書かれています。以下一部引用。
- 昭和六年(1931)凶作の追い打ち
大不況と凶作と「満州事変」/粒々辛苦の甲斐もなく/北海道――辛うじて飢えをしのぐ飢餓地獄/青森県――ワラビの根を掘って食料に/岩手県――茅の野原のような田んぼ/秋田県――収穫皆無地1300町歩 - 昭和七年(1932)悲惨、娘身売りと欠食児童
売られ行く娘たち/欠食児童全国20万 - 昭和八年(1933)戦争への道行と三陸大津波
救農事業と「自力更生運動」/地主様と小作農民の悲哀/軍国美談の陰で/厳寒・暁の大津波
〔写真:昭和9年凶作による飢饉で大根をかじる東北地方の子供(クリック)〕
2・26事件は東北の疲弊が引き金
2・26事件は東北の疲弊が引き金となったことを忘れてはなりません。こううたわれていたのです。-
権門(いい家柄のこと) 上に傲れども 国を憂うる誠なし
財閥富を誇れども 社稷(国家のこと)を思う心なし
治水事業費はピーク期の37.7パーセント
橋本政権、小泉政権で治水事業費は半減させられ、 さらに民主党政権が二割も削った治水事業費 具体的額は、橋本政権期で2.3兆円、民主党政権期にはわずか0.8兆円 安倍政権は0.9兆円に戻したが、ピーク期の37.7パーセントというから 驚き桃の木山椒の木ですね。削られた予算はどこに行ったのでしょうか? 何に使われたのでしょうか?と、思うのは私だけでしょうか。
あ!そうだ、国家予算が堤防を削ったんですね。
常総市の洪水は、ハザードマップで決壊場所も浸水地域もほぼ正確に
予想されていた、その対策へ予算も付けず放ったらかしにしていた
国交省の責任は重大、そして何よりも緊縮財政で国民の生命と安全を守る
治水事業費を削った、財務省の責任はより重大ではなかろうか、と思うのです。
室内用家具を屋外で使用するために
船舶用塗料
室内用テーブルをバルコニーに置くために、撥水仕様化する塗装をしました。選んだのは船舶用塗料。主剤であるポリエステル樹脂FH-123に硬化剤を100:1で混ぜ、ラッカーシンナーで薄め使用しました。必要な厚みに積層させた硬化樹脂は、鉄や木材のようにさびたり腐ったりしない丈夫なプラスチックになります。木部には浸透します。本来はガラスクロスと併用するものですが、今回はそのまま塗装。写真のセットで2000円程度。ナフコで購入。
塗装中、強烈な刺激臭があり身体への悪影響もありますので、有機溶剤用マスクをつけ長袖・長ズボン着用。使用後はシャワーを浴びました。身体への悪影響と対策方法についての詳細はこちら。
オスカー=ニーマイヤーの自宅
カノアスの家 女性の体のラインが、この世で一番美しい曲線
怪物建築家オスカー=ニーマイヤーの自宅です。1960年突如、砂漠の中に出現した近未来都市ブラジリア。その主要建築群を設計した男、ニーマイヤー。98歳で再婚し、104歳まで生きました。彼の名言。「女性の体のラインが、この世で一番美しい曲線なのだ」
巨匠たちへのオマージュ満載
この自宅はミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸やフィリップ・ジョンソンのグラスハウスの系譜を強く感じさせますね。ニーマイヤーは曲線化し、プライバシー確保のために地下室を備えたかたちです。地下室への至る階段脇にはフランク=ロイド=ライトの落水荘、地下室の窓にはル=コルビジュエのロンシャン礼拝堂へのオマージュも。
ずっとリフレインで頭の中になっている曲
ブラームス「交響曲第一番第一楽章」
最近ずっと頭の中で鳴っています。
ブラームスの交響曲第一番。昨夜、松尾薫さんに鼻歌で歌ったらすぐに曲名を答えてもらいました。運命の壁がこちらに向かってきているような圧倒的威圧感の曲に魅了されています。
後藤京子「世界遺産ブギ」
もう一曲はこれ。なぜ家族・親族は止めなかったのでしょうか。あるいはなにかの陰謀でしょうか。
インタビューに答える難民はなぜ英語をしゃべっているのか
難民たちはエリート層
日本を被せると当地の騒動を捉える足しになります。この距離か。ブルガリアやギリシアに入ればEU域内の国境は基本的に平時はユルユル。密航手数料を払え英会話OKのエリート層が多いらしい。北アフリカ・アラブ諸国の動乱に続き、今回の移動の直接的引き金になっているのは、異動に成功した人のフェイスブックなどのSNSの影響であるとか。
難民たちはなぜハンガリーを目指すのか
でもどうしてハンガリー? インテリ難民さん達はハンガリーのお国柄をご存じなのかもしれませんね。今年3月5日にここに記した記事の一部を再記します。
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……かつてオーストリア=ハンガリー帝国がありました。この多民族国家を束ね君臨していたのがハプスブルク家。モーツアルトやクリムトを育んだ洗練された文化の苗床となった世界。
こうした多民族を束ねて広範な地域を目指すというハプスブルク家の基本は現在も活きています。これがはっきり表れたのがベルリンの壁の崩壊の際。あの大きなきっかけの一つにハプスブルク家が噛んでいます。ヨーロッパ・ピクニック計画。ピクニックに行こうと呼びかけ東ドイツ国民の大量亡命を実施してしまった事件です。詳しくはここを読んでいただくこととしましょう。
ハプスブルク家の命脈は現在にまで至り、こんな言葉が残されています。「戦争は他家に任せておけ。幸いなオーストリアよ、汝は結婚せよ」
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でもこの一件で感じる不自然さはなんでしょう。なぜ突然、この時期か。もっと報道すべき事案があるでしょう。また一連の動きは、TPPと同様に国民国家が解体していく動き。
よく働く・普通・働かないアリは2:6:2
昨日、身近な人とした話。
「アリの社会を見るとですね、20パーセントのアリは働いてないんだそうです。で、働かないアリをその集団から取り除くでしょ。すると、また20パーセントが働かなくなる。社会ってそんなもんなんだそうですよ。社会にはそんな人たちもいてバランスが取れていると」
「人間もですか」
「スカブラって言いましてね、炭鉱にはみんなが汗みどろになって働いているときに働かない人がいたっていいます。その横で冗談やY談をしたり、お茶を入れながらブラブラしている人。そんな人がいるから場も和むわけで、みんなから小ばかにされながらも、かわいがられていたらしいですよ」
興味がある人はエドワード・オズボーン・ウィルソンのページもご覧ください。
東京オリンピックエンブレム問題 パクリ
すべての創造は模倣から出発する
まずはじめに申し上げておきますが、他作品から学ぶことなく作品を創ることができるという発想は誤りです。池田満寿夫も著書『模倣と創造』のなかで「すべての創造は模倣から出発する」と書いています。 イギリスの学術書などは膨大な引用に少量のオリジナルが付くスタイルが常です。日本でも芸は盗んで学べと言う言葉があります。
今回は「刑事被告人の作品は採用できない」
そう弁護を記した上で、今回の佐野研二郎問題については、サントリートートバッグが完全にパクリであった時点でアウト。「刑事被告人の作品は採用できない」と明確な一線を引くコメントで十分。当局の不採用に至った会見での長い言説は、デザイナーにとっては迷惑千万。似ているからどうのこうのと長いコメントは、これから似ていれば攻められる風土を作ることになり、多くのデザイナーに迷惑をかけています。
パクられるというのは嫌なものでして、私のサイトのコンテンツでさえも時折あります。