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2015年2月



2015_02_28

人類の顔、そして脳


上動画は700万年前から近代にいたるまでの人類の祖先の顔の変化。

人間の脳は縮小している

アメリカの科学雑誌ディスカバーに発表された研究によると、人類の脳の大きさは過去3万年で縮小しているとのこと。発掘される頭がい骨を測定すると、たとえばネアンデルタール人の脳は現代の人類の脳よりも大きく、現生人類の脳の平均サイズは約10%縮小しているらしいのです。

山奥暮らしの人の知識は高い

分かる気がします。昔、山野を開拓し茶園を切り開いた人生をおくってこられた方とお話した時、その活きた知識の広さと思考の広範囲さに驚いたことがあります。農業、料理、気象、化学、生物、土木、建築、その上に乗った哲学的理念。自然に対して少数で立ち向かう時、分業組織の一員として生きる人よりも、はるかに頭を使われているのだなと。長崎インターネットラジオで多くのクリエイターにお話をお聴きしてもその傾向を感じます。組織の中でルーチンワーク的に生きている人よりも、クリエイターの問題とする視野の範囲と脳の活動領域は広いことを多くの方から実感しています。

哀れな消費者は消費される情報に右往左往

これらの方々に比べると、流行を追うカタログくんたちの脆弱なこと。前者たちが一度つかんだ知識が一生涯利用可能なことであるのに、カタログくんたちが日々追い続ける情報は消費されていくたわいもないこと。結局、前者は生産者・クリエイターであるのに対し、後者は哀れな消費者に過ぎないわけです。
この植物は食えるか、どんな環境条件で生息するか。そんなことを遍く身に付けていたかつての人類は、スマホをいじりまわして喜んでいる輩よりもずっと脳は使っていると思います。口を半開きにしている若者が多くなっていることが話題になっていましたが、そういうことでしょう。

 

2015_02_27

時間距離


時間距離で長崎県内の主要都市を表してみました。
長崎から各市までのアクセス時間です。長崎~島原と同じ時間距離を破線円で表しました。いろいろと考えさせられるところがありますね。

    長崎市からのアクセス時間

    市町村 アクセス時間(分) 主ルート
    諫早市 32 高速道路
    大村市 42 高速道路
    西海市 63 一般道
    佐世保市 78 高速道路
    島原市 94 グリーンロード
    南島原市 101 一般道
    松浦市 110 高速道路、自動車道
    平戸市 116 高速道路
    福岡市 125 高速道路

    島嶼部はそれぞれ高速艇、飛行機、高速バスを使った際の聴き取りによる時間です。もちろん島嶼部には接続や本数、経費の問題があります。
    さらに福岡~壱岐70分を加えてみました。
    都市とのアクセスをしやすくすべきか否か。この問いに次のようなコメントをいただいています。

      都市とのアクセスをしやすくして何の意味があるのか

    • 散人さんのコメント
      何の意味があるのか? 博多まで二時間になってうれしいのだろうか? 長崎まで96分と表にあったが島原は遠いから「悪い」影響は受けない。
      朝お城の回り(お堀端)を散歩してると登校してる女子生徒が「おはようございます」なんて挨拶してくれる、こんな素晴らしい街があったら教えてほしい。たまたま居酒屋であった市長が「先輩!」とお酌してくれる、こんな街がどこにあるというのか? 街の湧水に落ちた枯葉を黙々と拾ってるおばあさんがいて僕も手伝おうとしたら「よかと、年寄りのやることは放っとかさんね」と云う、そんな街があるというのか? 市民清掃日があるが毎日が「清掃日」のおじいちゃんがいる。そんな街がどこにあるというのか。早起きしたばあさんが隣の家の玄関先まで掃除してるのを見た。そんな街は島原以外にあるのだろうか?

      スタバもマクドもニトリもいらない

    • 代治朗さんのコメント
      散人さんが描かれた光景をこよなく愛したのは、小津安二郎監督と山田洋次監督でしょうね。スターバックスなんていらない、マクドもニトリもいらない、そんなもの。

    都市生活では脳の多面的利用が少ない

    そんな都市を抜け出ないのはなぜでしょう。私は、よく言われるように、仕事が地方に少ないからというだけではないと思っています。

    都市生活では地方での生活に比べ、脳の多面的利用が少ないように感じています。たとえば植物の名前や特性を知らないことや、自然との接し方、食の多面性への理解、DIY的技能ばかりでなく、他者や地域コミュニティとの接し方まで、脳の領域を使わないままに長年経過してしまっています。地方は縁(えん)の世界であり、自然を活用していく世界です。こうして都市生活者は適用性に不安を覚えられる方が多いのではないかと思っています。

     

    2015_02_26

    宿泊を狙ったイベント

    交通機関がこれほど高度化されてくると、日帰りが多くなり、宿泊付きの観光が減少します。

    鉄道を利用した時間距離


    上図は、鉄道時間距離の変遷。鉄道で行ける時間距離を地図化したもので、カルトグラムといいます。出典サイトに行きますと、この変化をアニメーションで見ることができます。本州の時間距離の縮小が著しいのに対して、九州内の変化がそれほど見られないことに気づきますね。

    高速道路を利用した九州時間地図


    こちらは、高速道路を利用した場合の福岡から見た九州時間地図(出典)。長崎は様々に問題が指摘はされはしますが、大分・宮崎・鹿児島に比べると交通の便がいいですね。

    こうなってきますと、手を打たないと宿泊観光客の減少が生じます。どんな策が考えられるか。答は夜のイベント。夜になれば遅くなりますし自ずと酒も伴い宿泊が発生します。長崎ランタンフェスティバルというのは実入りがいいということになります。雲仙灯りの花ぼうろ観櫻火宴雲仙市民花火大会と続く雲仙市のイベント、ハウステンボスの夜のイベント拡大もこうした事情でしょう。

    アジアの主要都市と九州

    じゃあ、どんな観光客が予想されるか。


    よく示されるのがこの手の地図。「ほおら、大陸は近いでしょ」というわけです(出典)。でも、もう皆さんはご理解のとおり、実はこれも実距離ではなく、時間距離で見るべきものなんですね。
    とはいいつつも、こうした地図で説得され、ランタンフェスティバルを訪れる海外からの観光客の多いこと。

    安全に観光に行ける地域が少ない

    日本への観光客の増加は、下地図で示される状況も影響していることは周知の事実(出典)。安全に観光に行ける地域が日本を除いては少なくなってきているんです。



     

    2015_02_25


    この動画の5分35秒あたりから『春の祭典』をピアノで弾くシーンが出てきます。爆発的エネルギー。この曲はピアノ演奏の方が、作家のやりたかったことがストレートに伝わってくるように感じます。

     

    2015_02_23

    イカ

    機械屋さんがイカを橘湾沿いの直産地から買ってきてくださいました。てんこ盛りで数百円。刺身、バター焼き、天ぷら、煮込み、塩辛などなど食べても食べても減らない。豊かです。

    幼い頃を思い出しました。私が生まれたのは海辺の家です。イカはもちろん、カニ、フグは季節を迎えれば普通の家庭でもたっぷりと食べていました。地域の財産ってあんなのをいうのだなと、今になってつくづく思います。

    長崎県の海の幸の豊かさ

    道府県別全国ランキングをみますと長崎県の海の幸のなんと豊かなことでしょう。
    項目 実数 順位 偏差値
    高校サッカー2000年代勝率 [ 2009年 ] 78.79% 1 70.05
    タイ漁獲量 [ 2008年 ] 4300グラム 1 96.28
    カステラ消費量 [ 2012年 ] 6268円 1 114.84
    膀胱がん死亡率:女性 [ 2012年 ] 0.63 1 72.45
    男子Vリーグ選手出身地 [ 2014年 ] 22人 1 96.58
    外科医師数 [ 2006年 ] 438人 1 69.91
    ガソリン価格 [ 2012年 ] 154.1円 1 80.68
    男性医師数 [ 2010年 ] 3441人 1 66.78
    2013年参議院比例代表:みどりの風得票率 [ 2013年 ] 23953票 1 91.06
    男女比 [ 2012年 ] 750000人 1 64.51
    Vリーグ選手出身地[男女] [ 2014年 ] 31人 1 92.95
    アジ消費量 [ 2008年 ] 4557グラム 1 80.38
    ナフコ店舗数 [ 2010年 ] 22軒 2 73.81
    小学生・スポーツ活動率 [ 2006年 ] 39.8% 2 69.01
    女子Vリーグ選手出身地 [ 2014年 ] 9人 2 71.90
    砂糖消費量 [ 2008年 ] 8999グラム 2 69.76
    ブリ漁獲量(養殖含まず) [ 2008年 ] 8900トン 2 79.94
    サバ漁獲量 [ 2008年 ] 76400トン 2 79.93
    イワシ消費量 [ 2008年 ] 1565グラム 2 69.34
    漁獲量 [ 2008年 ] 328200トン 2 76.25
    宿泊施設増減率 [ 2012年 ] 120.81% 2 72.10
    ミネラルウォーター消費量 [ 2009年 ] 3916円 2 73.70
    精神病床数 [ 2012年 ] 7990床 2 72.06
    デイリーヤマザキ店舗数 [ 2014年 ] 50軒 2 71.50
    ジャガイモ生産量 [ 2013年 ] 103700トン 2 58.11
    この表を見ますと、いろいろと思うところがあります。

     

    2015_02_13

    『るるぶ』に見る正しい情報度判定

    自分に近いところの情報で判定する

    『るるぶ』などの旅情報誌を店頭で手に取ったとき、真っ先に自分の居住地区の記述を読みます。

    その雑誌が掲載する情報の質を判断するにはこれが一番。たとえば本県で最近コストパフォーマンスの高さで話題になっている某ホテルがありますが、このホテルは地元の人間からは避けられています。トラブルメーカーで信頼性が極めて低いことで知られていますから。

    遠いところの情報こそウソがつきやすい

    一番信頼できるのは足元の情報。昨今大量に伝えられる海外の情報についても鵜呑みにしないこと。遠いところの情報こそウソがつきやすい。これが情報リテラシーの基礎基本。

     

    2015_02_12

    室内干し

    後でほしくなったものベスト3は、1位収納、2位コンセント、3位雨の日の物干し場

    インテリア関係の雑誌や、昨日ご紹介したサイトなどを見たときに、いつも頭に浮かぶことの一つに「洗濯物を室内乾燥させるときどこに干しているのだろう」という疑問があります。これをお読みいただいている皆様の少なからぬお宅でも、雨降りの日に訪問者のないことを祈らざるを得ない状況になっているのではないでしょうか。イエマガによると、後でほしくなったものベスト3は、1位収納(収納庫など)、2位電気・LANコンセント(もっと多くなど)、3位雨の日の物干し場だそうです。

    かといって、わが家は折りたたみ式の大きな室内干しなどを鎮座させられるほど広くありませんし、お風呂に乾燥システムが付いているわけでもありません。それで、部屋で使っているのはビジネスホテルについている格納式物干しロープ。ロープ長2mですので結構掛けられ、普段はコンパクトに収納でき室内のホワイトと色も同化します。

    風呂場にポールを設置


    けれどリビングなどに干すのは許せないということで、風呂場に脱着可能なステンレスポールを設置。機械屋さんの手によるものです。お世話になりました。わが家は風呂場の換気扇を24時間回しっぱなしですので、乾燥も良好ですし洗濯機から近い。さらに今回の発想は優秀な接着剤との出会いにより湧いたものです。その名はセメダイン スーパーX。今回のポール受け金具もこれで止めています。

     

    2015_02_10

    ヤンキー


    長崎県は最下位。そんなものなんですかね? 長崎県の若人たち、御見それしました。

     

    2015_02_08

    コタツ

    極小コタツにたっぷり広い布団

    わが家のコタツは一辺60㎝の極小コタツ。これに大きめのコタツ布団を付けて冬場になると各辺にたっぷりと広がる布団に身を寄せてぬくぬくと過ごしています。現在のコーディネイトを思いつくまで、わが家には長いことコタツを置いていませんでしたが、やってみたところ極楽。コタツにスポットライトを当て、家族が自然と集まる場にしています。

     

    2015_02_06

    タージ・マハル


    突然ですが、タージ・マハルを見てみましょう。ここをクリックするとグーグルマップで接写を楽しめますよ。

    クリックを繰り返すと壁面を接写で観ることができますし、その内部や、地下にも立ち入ることができます。

    そこには具象的表現、たとえば神の像ですとか、動物ですとか一切出てきません。風景さえ刻まれていません。全てが抽象そして文字という観念的な表現だけ。色彩もアーバンセンスそのもの。そのクールさと言いますか、ハイセンスさにはため息が出ます。こんな表現に至ったのは、イスラムが偶像崇拝を禁じていることに大きく起因しています。異文化コミュニケーションの基本は互いの文化を認め合うことから始まります。

     

    2015_02_02

    渡航危険度


    (出典:外務省海外安全ホームページから)

    中東の渡航情報は次のとおりです(部分)。

    上記出典サイトから世界の渡航危険度などを示してみました。日本に海外観光客が押し寄せる意味が改めて分かります。


     

     2015_02_01

    寒さに慣れる

    やっと、身体が寒さに慣れてきたかな。たとえば12月初旬に同じ気温だったら、今着ている程度の着物ではいれない状態でした。若い頃でしたら、もっと早く適応できたのでしょうけれど、冬も半ば過ぎてやっと寒さに慣れてきている自分の身体を実感しています。

    慣れるには8週間ほどかかる

    調べてみると次のようなことが分かりました。寒さに慣れるにはやっぱり8週間、つまり2か月ぐらいかかるようですね。
    ----------------------------
    大人が寒さに慣れる…ということは起こりえない?
    「起こります。人の体は37度程度を平熱とし、発汗や皮膚血管の収縮でその温度を自動調節していますが、一定期間を寒冷地で過ごすと、体温が37度以下になっても、寒さを感じにくくなります。低温下でも皮膚血管が拡張したままだったり、皮下脂肪が厚くなったりと、実際に“寒さに強い体”になるんですよ。冬山に挑む登山家は数週間前から寒冷地で寝泊まりしますが、それは体の変化を待つ期間でもあるんです」
    ということは、その気になれば“寒さに強い体”になれると?
    「そうですね。暖房に極力頼らず、寒冷地で生活をするだけでも、8週間ほどで体に変化が生まれるはずですよ。運動や乾布摩擦などを行えば順応も早まります」
    出典

    かつて両彼岸の頃は他界する人が多かった

  • 大閑道人さんのコメント
    逆に言えば、暑さに慣れる、もあるわけで。それが8週間ならば、まさに、外気温がどうこうという他に、「暑さ寒さも彼岸まで」という俚諺が流布しているのでしょう。
    二昔前くらいまでは、両彼岸の頃は他界する人が多かった。寺の過去帳を見ればそれがわかる。
    でも、昨今は、病院等で亡くなる人ばかりで、しかも、冷暖房完全完備だから、両彼岸ごろに突出する・・・という現象は減少した。

    セカンド・アタック 寒が緩み始めた時に来る寒波に注意

  • しんのじさんのコメント
    以前、二十四時間対応で心臓の救急医療専門にやっていた頃の話ですが、心筋梗塞や胸部大動脈解離、腹部大動脈破裂など、心臓の超緊急事態は、いったん寒波が襲来し、ヒトがその寒さに慣れ、次いで寒が緩み始めた時に来た寒波の時に劇的に増えることを体感し、セカンド・アタックが来た、と呼んでいました。

    未だにそのメカニズムは良く分からないのですが、おそらく体内でカテコラミン(アドレナリンなど、血圧を上げる物質)を産生する反応が極めて過剰に反応するためだろうと僕は考えています。
    と、ネットでたまたま見つけたのが、白血球のセカンド・アタック反応。下記は、O先生という学者が白血球について見出したセカンド・アタック理論をある外科医がブログで紹介していて、あ、ここにもあったんだと、改めて興味深く思いましたので、少々畑違いかもしれませんがご紹介を。

      人の白血球に刺激を与えると、白血球の中の酸化剤や消化酵素が少量放出する。ところが、時間を少し置いて同じ刺激の2回目を行うと大量に放出する。すなわち最初の刺激では攻撃力は少なく、2度目の刺激では過剰攻撃を引き起こす。
      短期間に2度、体に、外科的ストレスを与えると、白血球は強大な敵が攻め込んだと錯覚し、血液中に酸化剤と消化酵素を撒き散らしながら自爆テロを展開するわけだ。結局、病原体と遭遇することなく多くの白血球が、網目状の毛細血管がある肺で自爆し、重症肺炎を起こすという仕組みだ。

     

     



     


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Profile まつを

生きてることを楽しもう。座右の銘は荘子の「逍遙遊」。長崎県。

「よくこんな事をする時間がありますね」とおたずねになる方がいらっしゃいます。こう考えていただければ幸いです。パチンコ好きは「今日は疲れたから、パチンコはやめ」とは思わないもの。寸暇を惜しんでパチンコ玉を回します。テレビ好きも、疲れているときこそテレビをつけるもの。ここにアップしたものは、私が疲れたときテレビのスイッチを押すように作っていったコンテンツです。