2014年1月
大明成化年製
写真は私の写真フォルダに納まった一枚。骨董には疎い。改めて記された文字「大明成化年製」を検索してみた。その結果は次のとおり。
「染付の最高峰とされているのが、中国明代成化年間に景徳鎮で製造された染付です。そのために中国明代末や清代、そして日本においても盛んに模倣して製造したために、大明成化年製と記載されたコピー製品が氾濫しています。」(以上転記)
除菌アルコール
里山では以前から「ドーバー パストリーゼ77」というアルコールを除菌用に愛用している。アルコール77%の強力除菌力。サトウキビ原料由来の醸造用アルコールを使用しているため食品に直接使用可だ。南極越冬隊も利用したことあり。
大型タンクを里山のカバノンに置き使用し、小分けしたものを自宅で使っている。里山は長期使用しないまま食器を置く。そのため水洗いだけではカビが発生する。水洗いの後、これでアルコール消毒しておくと次回爽快に使用できる。
インフルエンザ流行時期は、帰宅後すぐに手をこれで除菌する。
津軽弁はフランス語を聴いているよう
津軽弁をお話になるおばさまたち。ショックでした。ここまで分からないとは。何とおっしゃっているのか全くわかりません。なんといいますか、下にあげたフランス語を聴いているようです。どなたか、津軽のおばさまたちがなんと仰っているかお分かりでしょうか?
『自由からの逃走』
『自由からの逃走』を読み返している。言わずとしれたエーリッヒ=フロムの名著だ。
この本は無理してでも若い頃に読むべき本の一冊だと思っている。
「ルターやカルヴァン、またカントやフロイトの思想の根底にある仮定は利己心と自愛とはおなじものであるという考え方である。すなわち他人を愛するのは徳であり、自己を愛するのは罪であり、さらに他人にたいする愛と自己にたいする愛とはたがいに相容れないという考えである。これは愛の性質につ
いて、論理的に誤った考えである。愛は、もともとある特定な対象によって「惹きおこされる」ものではない。それは人間のなかに潜むもやもやしたも ので、「対象」はそれを、現実化するにすぎない。……すなわち愛は「好むこと」ではなくて、その対象の幸福、成長、自由を目指す積極的な追求であり、内面的なつながりである。」
動く名画
以前、画家ブグローをここで紹介した。クリムトの若いころの作品が好きな方なら好まれるかもしれないと紹介の仕方をした画家だ。そんなアカデミズムの名画の数々を動かした作家がいた。その生々しさに驚く。昨日に引き続き、生々しい作品のご紹介。
ロバート・フレデリック・ブラム
ロバート・フレデリック・ブラムの絵がネットで話題になっている。江戸末期に日本にやってきたこの画家は、当時の我が国の情景を描き残した。当時の息遣いが伝わってくる。納得させられる作品。『かぐや姫の物語』に関わり説得力ということを考えていたら思い出した画家だ。彼の作品はこちらで。
夢の中で飛ぶ
飛んでいる夢を時々見ている。確信が持てないが多分そうだ。
飛ぶと言っても、スーパーマンのようなスマートな飛び方ではない。腕をバタバタと動かし、どうにかこうにか空中を移動していく、そんな飛び方だ。
先日そんな飛び方に出会って驚いた。
Wii Fit Plusという運動をするためのソフトをクリスマスに購入した。その中の一つのトリムに「パタパタ飛行」というのがある。これが夢の中で体験していた飛び方にそっくりの体験をさせてくれる。
「おお、これは私がよく体験している飛び方だ。まかせなさい。よくやっていることだから」
トライすると、さすがにまあまあの腕前である。なにせ記憶がないほど昔からやってきたことだ。ただし、このトリムで飛ぶ際には、私のアバターは屈辱的ニワトリのコスチュームを着用することになる。
日産ノートに愛着が湧きつつある
元来ゴーカートのように地面を走っている揺れ感が好きだ。人生最初の愛車は軽自動車のホンダZだった。 まさにゴーカート。ノートにもどことなくその感じがある。フットワークも軽い。ほいっと曲がり、ほいっと止まる。よっこらしょ感がない。この気楽な感じが気に入っている。
歴代の車
これまでに乗り継いできた車は6台。同世代としては少ない方だと思う。
学生時代が前述のホンダZ。社会人になってサンルーフのスターレット。頭上に空が見え、ルーフも取り外して走ることができた。けれどオープンで走って快適な期間は極めて限定的だ。冬は寒い。夏は頭頂が焼ける。春秋は突然の雨に何度も手こずった。次が父の形見のシルバーのスカイライン。父は生涯スカイラインを乗り継いだ。美しい車だった。その後にマークⅡに乗った。面白くもない車だった。結婚したてのころ家人が俳優の仲村トオルを指して、見た目がよくても面白くない男と評価したことがあった。そんな車だ。セダンはもういいと思わせた。で27万キロ走破したS-MX、ノートと続く。
ノートで雲仙に行ってみた。登って降りてトータルの燃費は17.5㎞/l(上写真)。すばらしい。その内訳は登りの燃費が9㎞/l。帰りはエンジンブレーキだけで降りてくる状況だ。いい感じでエンジンブレーキが効く。車重が軽いからだろう。
雲仙行きより、我が家の近くをとり回したときが、明らかに燃費が悪い。さすが坂の町だ。
脳が文字を読む?
まずこの文章にさらっと目を通してみてください。
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こんちには みさなん おんげき ですか?
わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす?
ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく
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人間は文字の最初と最後の文字さえ認識できれば、あとは今までの自分の経験や記憶に照らし合わせながら予測機能が自動的に働き、読めてしまうのかもしれません。
また「英国ケンブリッジ大学の研究結果」というのは都市伝説であるとのことが、このサイトに掲載されていました。ここにはこの現象に関わる歴代の研究がまとめられています。
武士道
武士道精神は錯覚
1868年の明治維新は、下級武士の革命であったのでは?と、思います。あくまで主導権を握っていたのは、下級武士だったということですが。当初は草莽の士の幕藩体制内改革であったものが、列強国による植民地化という脅威が、外様諸藩による日本は神国であるという名目の元、団結させ、討幕へと動いた革命だったのでは? ま、革命の意味さえよくわかっていないので、ちと不安
(笑)。
かように、歴史を動かしたのは一部の武士公家階級、大半の真面目に働いた農工商民。中には勤めに精出す盗っ人や詐欺師もいたでしょうが(笑)。その平民が、関わらなかったとすれば、階級闘争とはいえませんよね?
話は逸れますが、武士道精神が、現在日本人の根底にあるというのは錯覚だと思います。何故なら、大半は農工商の子孫なんですもの。
武士道精神は古来日本にあったものではない
明治維新は「革命」のようなものだったみたいです。
「武士道」を云いだしたのは学者「新渡戸稲造」であります。明治30年代、アメリカ滞在中刊行した著作に「武士道」という新しい言葉を生み出しており、内容は騎士道、仏教、儒教を混ぜたもの。古来日本にあったものではないのであります。
武士道精神は明治以降の流行
代治朗さん 朝から明晰な歴史眼ですね。但し
>大半の真面目に働いた農工商民…
と言う点については、幕末当時 圧倒的(60%ちかく)武士人口だったと言う説もあります。不毛による飢饉での農村の衰退や経済の疲弊が、薄禄や無禄の武士を増産したと云うのです。事実 新撰組や勤王の志士達も 農民や郷士の出身者が大半でした。
しかも このにわか武士達が 旧来の武士より遥かに武士道意識が高く
>武士道精神が、現在日本人の根底にあるというのは錯覚
何故なら、大半は農工商の子孫という点も いかがなものかと思われます。武士道精神は明治以降の流行であったとも言われます(笑)。世は 否応なく全体主義への道を突き進んでいたことになります。
家元制度は免許にお金を出す
「道」と云えば日本においては「家元制度」と深く関わりがあります。剣道・武道・華道・歌道・茶道等、全て家元はお公家さんで、具体的な作法が巻物で記述してあり、まぁ「免許」ですね。ある程度修業してお金を出して、お家元から恭しく「皆伝」賜る訳であります。なにせお家元の通りしなければ、いけない、比較検討できないものですからいい加減なものではあります。
新渡戸博士がいう漠とした精神論は「道」ではありません。
武士道は明治以後。それ以前は禅が基本教養
「武士道」を揶揄するつもりは毛頭ありませんが、そもそも この語は柔道や剣道と同じく、道教漢字かぶれの 明治以降の言葉のようです。
それ以前の武士たちは「禅」を基本教養として、御家流と伝統の術を旨としていたわけで、柳生流の奥義書など 武術の指南書であるより、武家政治の精神の教本だったわけで、武蔵の五輪の書しかり、平家納経の絢爛、大三島神社に奉納された甲冑武具に見るまでもなく、夥しい死の荘厳を眼前にする時、浄土経を一縷の望みとして荘厳せざるを得なかった、死を生とした時代の精神を理解するには、あまりにも平和に生きてしまいましたが、「葉隠」を例とするなら、本来竜造寺血族 引いては部族郷土愛に根ざした素朴な身内戒めのための家々の口伝であったものが、鍋島藩の風紀粛清の教本(鍋島論語)として採択され、体制に利用される結果となって、太平洋戦時においては 士官の経典ともなり、陸軍内での高級士官は佐賀弁~九州弁が標準語化するありさま。笑えない話です。
にわか武士が憧憬の対象としたのが「武士道」
元来、武士でなかったものが、幕末動乱期に、多少とも腕が立つ、ということで武士もどきに「引き上げ」られた。だから、「本当の武士」であろうとしたわけだが、姿形が武士と同じであったとしても、元来が武士ではないので、いわゆる、武士のお作法=教養を身に付けていたわけではない。なので、武士道「精神」なるものを想定し、それに憧れた。だから、武士ではなかったものが武士らしくあろうとして憧憬の対象としたのが「武士道」となった。逆接めくが、農工商の子孫だからこそ、武士道「精神」が根底にある。・・・と、代治朗さん、私は思うわけで。
方便次第
まぁなんでも「道」がすきなんでしょう。商売の方々も「商人道」なんてことを云います。だれでも己の職業のアイデンティテイを欲しがるのでしょう。武士なんて完全に生産構造の埒外に存在していた訳で、当初はまだ宮廷警護や荘園警護の役割を果たしていたが、パックスオブトクガワーナになると無用人に成り果てた。で後半下級武士の反乱が起きた。
現代でもこの「社会の為になっている」という職業的存在証明が欲しいばかりに、職業的理念を掲げる。松下幸之助翁の「社是」なるものをオフィスに掲げるというような稚技のようなことをする。三菱などは岩崎弥太郎の社訓である。
資本主義も行く着く果ての現在に「利益追求」を糊塗するそれら「道」理念は、ある種「金稼ぎ」に対する引け目乃至自己撞着が見て取れる。
それまで3、4千万円の報酬だった日本の上場企業の社長連中が、外資が入ると一億円の報酬に跳ね上がっていた。道も理念もへちまもない本来の金稼ぎの実態がまたもや「外資」という「黒船」で明らかになった。
日本乃至日本人は大好きだが、現実と乖離する存在証明を欲しがるのはもう止めにしたらどうか。
刈水庵
デザイナー城谷耕生さんのショップ・カフェ「刈水庵」に寄ってきた。小浜。印象に残ったのは商品レベルの高さと、スタッフの人柄の良さ。気持ちのいい店だ。場所は訪ねあぐねていく村の家屋といった風情の場所。昔、大工さんの家だったという。街中にあるショップと、流れている時間が違う。落ち着く。インタビューで語られていたことを実行に移され始めたんだな。東京在住が絶対条件でなくなりつつあることは城谷さんや画家の柏本龍太さんへのインタビューで語られている。
この店への行き方は、地域の人に「炭酸泉はどちらでしょう?」と尋ねるといい。マイナー情報だが、小浜には炭酸泉がある。私も今日飲んできた。硫黄のにおいのする炭酸だ。
里山ソロ
里山カバノンにソロ泊。中島さん差し入れのジビエを喰らう。時々必要な一人の時間。何するともなく過ごす一人の時間。月夜だった。人の気配なし。濃厚な樹木の気配に包まれながら、レンタルDVDを観るともなく観て、ぼうっと過ごす。寝る。
雨にヘキヘキして建てた
元々はキャンプで雨に会う確立が多いことにヘキヘキして建てた。この国では野宿で雨に会う確率は極めて高い。特に春秋期は天候が不安定で高い。雨にあった人はお分かりだろうが、本当につらい。インターネットを参考に大工仕事を憶えた。手作りで2年かかった。極小小屋だ。もう一度書く。小屋だ。けれど立派なシェルターとして役立ってくれる。雨天からも、仕事上のプレッシャーからも立派にシェルターとなってくれた。
職場と自宅の2か所しか居場所のない男はかわいそう
常々書いていることを言う。
職場と自宅。その2か所しか居場所のない男はかわいそうだ。あれだけ働いて、くたくたに疲れ自宅に帰っても、自分の空間さえない。自分が稼いできているのに、だ。
家庭の団欒は安らぐ。それはわかっている。けれど時には真空パックのような静寂の中に、自分の身を浸していたい。 私は断言してもいい。世の男性は全員、身の置き場のなさにいたたまれなくなった経験を持っている。そんな時、ある男は雑踏の中を歩き、ある男は酒をくらい、ある男はパチンコ屋に走る。
カバノンは、社会的責任を負わざるを得なくなった年代の男性にこそ必要だ。
チームラボ
皆さんの中にはNHK『美の壺』のタイトルを憶えてらっしゃる方も多かろう。あの作品を手掛けたのがチームラボ。優秀な若手たちの台頭という言葉が頭をよぎる。なんという美しさと深さと認識論。ジャパネスク。こんな作品が出てきたら千住博氏もたまるまい。
下はチームラボ代表・猪子寿之氏のプレゼン。こちらを聴きながら、上の作品などを鑑賞されるとよかろう。興味深いことが語られている。なお、プレゼン中の、レイヤーとはアニメーションで重ねる一枚一枚のセル画のようなもの、パースペクティブとは見通しとかいわゆる西洋型の遠近法のことだと思うと分かりやすいだろう。
自動散水化
旭亭苔庭のメンテナンス軽減化のために散水システムを組んだ。苔が息を吹き替えし、緑が鮮やかになるのがうれしい。水の街島原。新鮮にして芳醇なる水が生活を潤す。水道代の安価さは全国に誇れるものの一つだ。
今年もよろしくお願いいたします。
わが家の正月料理のメインは鯨であります。
紅白を家族に付き合って観ていて、グッと来たのはサカナクション。時代の音楽。驚いたのはオペラ座の怪人化した森進一。表情筋が動かず。ボトックスやりすぎですか。