2025年11月
里山 焚火 モツ鍋
しんのじさんのコメント
もう15年近く前になるだろうか。里山で痛快なモツ鍋祭りをやらせていただいた。この日のためにと用意しておいた、水をたっぷり張った45Lのプロ用半寸胴鍋をしつらえ、薪の火熾しに少々モタついていると、待ってましたとばかりに現れたのが機械屋さんだった。
「しんのじさん、それじゃあダメだよ! 僕に任せんね」と、細枝組みから全部やり直され、それから約3時間、大きな体を屈め煙まみれになりつつ片時も火の前から離れることなく絶妙なトロ火を灯し続けて下さった。
大量の骨付き牛テールは3時間の時を経て、肉がほどけて骨から楽々外れる柔らかさとなって、羅臼昆布と塩、醤油、味醂くらいで芳醇この上ない黄金色のスープが出来上がった。ニンニク、唐辛子、キャベツ、ニラ、それに色んなキノコ、加えて主役の丸腸にシマ腸、ミノ、ハチノス、ハツなど大量のモツを盛り込んだ。あめこんこ嬢がニコニコしながらテキパキとアシストして下さったお蔭で、絶妙なタイミングで具材が鍋に投入され、最高のモツ鍋が出来上がった。

みんな喜んで召し上がっていただいたのをよく覚えている。また、その後の締めのチャンポンも最高で、その夜も、そして翌朝もむさぼり食べたのをよく覚えている。未だにあの夜のモツ鍋を超えるモツ鍋は作れていないし、また出会えてもいない。
あの奇跡のような夜を過ごした頃から、いつしか機械屋さん、あめこんこさんと「まつを組 まかないトリオ」が自然発生的に?結成され、様々な場面でアウトドア調理活動を楽しませていただいた。刺激的で痛快なトリオ活動ができなくなったのは痛恨の極みであるが、きっと野外で調理していると、「そうじゃない!」とか「それ凄いね!」とか、時々彼が地上に降りてきて茶々を入れてくれる気がする。機械屋さん、お願いだから時々降りてきてね!
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