屋外
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バルコニー・バル
ふりそそぐ太陽と新緑のもと、バルコニー・バルを楽しみました。
こんなに素晴らしい季節、屋内で呑むなんてもったいない。
ここで過ごす一時は休日であることを実感させてくれます。
千里鶯啼いて緑紅に映ず
心地よい風。見はるかすたおやかな風景。近くの大木ではウグイスが鳴いていました。
飲み物は細やかな氷が浮かびギンギンに冷えたフローズンカクテル。
「フローズンダイキリって、ヘミングウェイが好きだったんですよね」と言いながらミキサーを回していただいた吉田さん。なにせプロのお味。豊かな陽ざしのなかでいただけば極上に決まっています。
daiさんがヘロヘロになってオシャレな自転車で到着。長崎の坂の底力があってこんな眺望もまた楽しめるわけではあります。
今回はアヒージョもつくっていただきました。リゾート感もいやまします。
北欧のテレビドラマ「ザ・ブリッジ」の話題に。
「文化度の違いを見せつけられます。建築も家具もやたらうつくしい。会話も『no』にあたる言葉一つに込められている多重性があります。ハリウッド映画が多くの阿呆に観せなばならないことを前提につくられていることと双璧」
そう、日本は文化度という面では、北欧と比べれば途上国だと思います。「北欧家具のシンプルさはいろいろあった上での、結局このかたちが一番だねって行きついたようなシンプルさ。込められている多重性がたまらない。
そういえば、北欧では外食をほとんどしないんですよね。家テラスでも一人2千円くらいで楽しんでます。それで十分。要は人とシチュエーション。わが国では5千円程度の宴会習慣が経済を回していること自体が、途上国的経済である証です。
やがて徐々に夜の帳が降りていき、眼下に広がりはじめるビーズ状のきらめき。そこにご登場の中島さん。タクシーで駆けつけてくださったとのこと。代治朗さんのファイヤーピットに火が入ります。さらに家人と一緒に帰宅した娘。話題は食品加工からでんぱ組.incまで。人生は楽し。
ファイヤーピット
重厚感ある輝きを放つ一品。オブジェ、作品の領域に入ると言っても過言ではありません。代治朗さんによる世界に唯一無二のオリジナル作品。まことにありがとうございます。
「まつをさん、これがあれば外にキャンプに行かなくてもいいじゃない」とは機械屋さん(中島洋一郎さん)の言葉。
夜がやってきました。
息子と一緒にファイヤーピットの前に行く。清酒を振り、安全を祈る。
火を入れる。
「おお、すぐに火が付くね」と息子が唸る。
今までも鋳物製のバーベキューコンロを使っていましたが、異次元の製品です。
- すぐに着火する。着火剤などいらない。新聞紙と段ボールがあれば木に着火する。火が安定するのに5分とかからない。
- 火がある程度広い範囲で燃える。鋳物コンロは握りしめた手ぐらいの範囲で燃えていた。
- 火が安定している。放っておいても勝手に安定して燃えてくれる。煙もほとんど出ない。なんというか魔法の焚火台だ。
- 火が弱くなったら、上から団扇で扇ぐと元に戻る。舞い上がる灰はメッシュの蓋で外に出ず、安全に気兼ねなく扇げる。
- 炎の高さが壁を超えない。また壁を熱くすることがない。温まるレベル。
- 脚部は熱で熱くならない。
- 灰受けに灰がほとんど出ない。完全燃焼するのだろう。
バーベキューのテストラン。素晴らしい使い心地。
- 機械屋さんのコメント
ファイヤーピット、拝見できました。一瞬目が点!!! なんと円錐コーンと周辺枠が細いビードのタック溶接、多分アルゴンの手溶接と思われるがその繊細さと数の多さ、ざっと計算しても約1000個?? 職人さんの苦労が感じられます。久しぶりにいいものが見れました。
さて焼きの検証、炭の真上ではブタバラがジュウジュウと焼け、ちょっと離れところでは大きな白グチがきつね色に焼けるとは。なんと素晴らしい温度分布か!!! 代治郎さん職人さんによろしくお伝えください。
- 代治朗さんのコメント
バーベキュー用としても充分使えて、ホッとしています。機械屋さんのプロの目からもお褒めいただき、何よりの喜びです。おっしゃる通りアルゴンの手溶接で、歪みも無く私も感心した溶接でした。本人へ必ず伝えます。
中島カーテン
2011年来、7月初旬になると、ベランダに中島カーテンと呼び習わしている遮光カーテンを設置します。これは中島洋一郎さんのアドバイスにより作成したもの。
作り方は、ベランダ天井部に黒ロープを張る。遮光率60%のシルバー遮光網をシルバーのカラビナでロープに止める。以上。
室内にいるとグッと温度が下がったことが体感できます。わが家は2方向が広いガラスサッシというグラスハウスですので、夏場には欠かせないアイテムになっています。
また建物の躯体がホワイトなので、シルバーがデザイン的にもマッチし、眺望と遮光のバランスが整えられ、室内から望む外界はソフトフォーカスがかかったように映ります。
ここに至るまで窓タープなど様々な方法を試しましたが、効果とデザイン面からこれに落ち着いています。設置の際のコツは、ロープや留め金にきちんとしたものを使用すること。安っぽい仕上がりになりません。
今回、ガラス面が日に照らされない朝方や夜の風通しのため、カーテンを吊り下げるカラビナでフックを付けました。これで気楽にカーテンを上げ下げできます。
バルコニーをつくる
~ウッドデッキ、カウンター、ウッドプランター
始まりは8月。炎天下の作業はまさに焼ける感覚。短時間だけ作業をしては室内に駆け込み水を飲む。これを繰り返す。飲んだ水3リットル。それでも1.5キロ体重減。
2年後、根太が湿気であやしくなった。 防腐処理された木材を敷いていたが、耐久性に問題が発生。 やり変えることにする。 木材と木材の接触面に湿気が浸み込むと抜けにくく、ここから腐食がはじまるという。
次の手順で、根太を防腐処理木材から塩ビ管に取り換える。
1 ブロックを敷く。
2 VP(高圧用)塩ビ管の直径50mmを、ブロックの上に乗せる。
3 デッキ部木材をネジで固定する。
これで、木材同士の接触なし。
ウッドデッキの隅にバルコニー菜園をつくる。猫の額とはよく言ったもので、80センチ角程度のもの。ベランダの土台は階下ではなく地面なので、重量はさほど気にする必要もない。いつでも取り外せるような仕様。
こんな広さですが、新鮮なレタスやサンチュやネギ、ニラなどを、一年を通して少しずつ摘み取っては食事に取り入れられます。
ベランダ・ガーデニング
ベランダ・コンテナへの植栽。窓を通して室内からそよぐグリーンを眺めることは癒しそのもの。
でもこの場所は、冬は北風が吹きつけ、夏は烈火が注ぎます。ここに植える植物は選定が難しい。
私と同じ条件で植物を求められる方は多いんですね。耐乾、温度差に強い植物や、長期間花を咲かす植物。以下はそんな試行錯誤の記録。
一代目はシマトネリコ。繊細なグリーンで成長も早く大好きでしたが、夏に三日も家を空けると乾燥で弱ってしまいました。防乾対策はしたのですがうまくいきません。
二代目はシュロチク。こいつは乾燥に抜群に強く、夏の暑い日差しをものともしませんでした。けれど冬場の吹き付ける北風には弱い。三代目。植物はカンノンチク。頑張りましたがあと一歩。
現在の四代目は、オリーブとローズマリー。歴代の中で最も寒に強く、烈火に強く、そして乾燥にも強いようです。
ベランダ・コンテナの作り方
上記ベランダ・ガーデニングを楽しむ箱の作り方です。
幅590×奥行760×高355ミリ。キシラデコールを塗ったパーツを金具で止め、足の底には5円玉を付け銅錆びの緑青で防腐効果を狙う。
シーリング材で防水・防腐する。
防水・防腐のためにシーリング材で木材間を詰めた上で、内部をラッカーで薄めたシーリング材で塗った。写真からこのプランターが底なしであることがわかる。水はけOK。
底に断熱材スタイロフォームを置く。これで夏場のベランダ熱を遮断する。根の張りが強くない植物を植えるにはこれで大丈夫だろう。
軽石(ひゅうがぼら土)をネットに入れて敷く。
ネットに入れるのは土の入れ替えをする際に軽石を分離しやすくするためだ。また本来高木になるシマトネリコを2メートルほどの高さで止めるため鉢を用意し埋め込む。
その上から土を重ねる。
土はベランダに負担にならないように、「超軽~い培養度」という製品に、一般の培養土を少々混ぜて用いた。
寄せ植えガーデニングを楽しむ。というわけ。